(Editor) | 27, Nov, 2017

今、音楽は大所帯が熱い

 

ここ数年はヒップホップやR&Bの隆盛が著しいためか、グループでなくソロ・アーティストの活躍が目立っている世界音楽市場。

だが、今僕が私的に注目しているのは、大所帯グループ/バンドである。

平成生まれの僕にとって、大所帯バンドといえばやっぱりアーケード・ファイア。元祖といえばビーチボーイズあたりでしょうか。どちらもアメリカ大陸出身。

しかしここで紹介する、ここ最近頭角をあらわしている2組はどちらもイギリスのグループとなります。

 

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ひとつめは、イースト・ロンドンを拠点に活動する、今年始めに結成したばかりのグループSuperorganism (スーパーオーガニズム)。バンド名が少し卑猥に聴こえたなら、それはorgasmの間違いです。

ライブにおけるバンド編成は、ボーカル、ギター、キーボード、ドラム、そしてコーラス&タンバリン3人の計7人。『DAZED』のインタビューによると、シドニーからやってくるメンバーがもうひとりいるようで、すると8人組ということになる。

 

 

バンドの結成経緯が少々ややこしいこともあってか、謎に満ちたニューカマーとして注目を浴びている。

メンバー6人がニュージランドで出会いロンドンにてグループを結成。曲を作り、ボーカルを乗せるタイミングで友達だった日本人ボーカルOronoにアプローチをしたという。しかし彼女はアメリカ・メイン州に住んでいたため、制作はメールを介して行われたよう。(今はOronoもイギリスに移住)

気だるい雰囲気の甘い声に、サイケもまじったかなりポップな曲調が病み付きになる。音の配置のバランス感覚が独特で、今までになかった新しいサウンドを生み出している。

はやくも名門〈ドミノレコード〉と契約を結んだようだが、発表されているのは未だ3曲のみ。もうほぼ完成しているというアルバムを早く聴きたい、新時代バンドだ。

PVが非常にカワイイのにも注目!

 

 

 

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もうひとつは、Golden Teacher。グラスゴー発の6人組バンド。

先日1stアルバム『No Luscious Life』が出たばかりで、国内版としては11月17日に〈Beat Records〉から発表された。僕は知らなかったのだが、2013年あたりから活動しているよう。

 

やたら「変態バンド」と呼ばれている彼らだが、アシッド・ハウスやアフロ・ビートなど、さまざまなジャンルを闇鍋のようにごちゃまぜにして踊り狂うその音楽性は、確かに変態チックな香りがある。あと薬物の香りも。とにかくキレがあって、ノれて、カッコいい!!

 

Superorganismは王道感とGolden Teacherの対照的なアングラ感、どちらも楽しい。

2018年も引き続き大所帯バンドに期待大。

上岡