FEATURE | 12, May, 2020

The LATEST MUSIC -今週聴きたい新譜 05/12-

連載「Them magazineがオススメする今週聴きたい新譜」。今週の一枚はこちら。

Little Simz『Drop 6』

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ロンドンの誇るラッパー、リトル・シムズによる、5曲入り全12分の新EP『DROP 6』。EP『DROP』はシリーズとなっており、2014年にその第1弾となる『AGE 101: DROP 1』がリリースされ、『DROP 2』『DROP 3』と続き、今作は第6弾となります。

『DROP』シリーズは、「そのときの気分で突発的につくった」ような、アルバムよりはコンセプト薄めで、気ままなリリース形態であるようです。『DROP 6』は5月6日にリリースされましたが、全世界的なトピックである「コロナ禍」に影響を受け制作されています。早い。

2019年に発表され、栄えあるマーキュリー賞を獲得した前作『GREY AREA』の延長にあるフィーリング。5曲で12分という潔さに加え、アルバムに比べてだいぶシンプル&ラフなサウンドメイキングですが、その勢いこそが『DROP』シリーズの持ち味。それでも引き語り発表やデモ音源とは異なり、クオリティのあるプロダクションで仕上がっています。

個人的なリコメンド曲は、EP冒頭の「might bang, might not」。これぞリトル・シムズな、畳み掛けるラップが超クール。

4曲目「you should call mum」には、コロナ期ならではのコーラスもあります。

“If this 2020, there ain’t no hindsight
If you see death is the next chapter, can you die twice?
Guess life forced me to calm down, get my mind right
Livin’ day by day, sleepless night by night
Bored out of my mind
How many naps can I take?
How many songs can I write?”

「これが2020年なら後悔はない
次のチャプターが死であるなら、二度死ぬことができるのか?
人生は私に落ち着くことを強制したのだ、 私の心が正しくあるために
その日暮らしで生き、眠れない夜が続く
とても退屈だよ
何度昼寝ができる?
何曲書けるんだ?」

 

『DROP 1』から改めて聴いてみると、今日までの彼女の成長ぶりがよくわかります。
しかし、リトル・シムズはまだ26歳。どこまで行っちゃうのでしょうか。

 

 

Edit_Ko Ueoka