| 25, Jun, 2019

Dior 2020 Men’s Summer Collection in Paris Collection

《ディオール》がサマー 2020 メンズ コレクションを発表。

 キム・ジョーンズがアーティスティックディレクターを務める《ディオール》が2回目のサマーレクションをパリのアラブ世界研究所で披露した。ランウェイにはピンクの砂が敷き詰められ、ゲストが座るシートは侵食された砂がイメージされている。「アートはブランドのDNAをなす重要な要素」だと語るキム・ジョーンズはその言葉通りKAWSや空山基との協業を行ってきた。そして、本コレクションでは現代アーティストのダニエル・アーシャムとのコラボレーションを実現させた。

SCENOGRAPHY DIOR MEN'S SUMMER 2020 SHOW BY ADRIEN DIRAND 2

 中央に鎮座する“DIOR”のオブジェは、昨年日本でも個展を行なったダニエル・アーシャムによる作品だ。アーシャムによる考古学的な視点、そして美学は彼の独自なコンセプトとなっており、彼が石に変える大半の抽象的なものは20世紀後半やミレニアル時代をイメージしたもの。今回は《ディオール》が彼の手によって現在の遺産へと昇華されている。

 アースカラーを基調にしたカラーパレット、そしてシアーな素材や光沢のあるテキスタイルでフォーマルの中にも柔らかさを感じさせる。そんなランウェイで目を引いたのはゴージャスなブルーとサンセットを彷彿とさせるオレンジのプリーツを配したアイテムだ。このプリーツはハンドペイントとハンドプレスを専門にしたパリのアトリエによるハンドメイドのたまもの。染め上げられた色の濃淡、プリーツの曲線によって独創的で流動的に服の上で動く。そして、フォーマルなボディを飾るレザーボンディングからもメゾンの卓越した技術を感じられる仕上がりとなった。

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 また、トラベルラゲージのメゾンである《リモワ》との画期的なカプセルコレクションを発表。ハンドラゲージからシャンパーニュケース、スーツケースなどバリエーション豊かに、ユニークとモダンラグジュアリーを表現した。「《ディオール》&《リモワ》パーソナル」は、身の回りのものを持ち運べる最高にポータブルなアルミニウムケースで、《ディオール》のシグネチャーを配した交換可能なクロスボディストラップと、貴重品などを収められる機能性も完備。《リモワ》の不朽のデザインを再解釈するラゲージと、現代的なトラベルアクセサリーのコレクションは、両者の卓越したクラフトマンシップ、そしてそれぞれへのヘリテージを融合したからこそなせる技だろう。トラベルコレクションは2019年10月より発売予定となっている。
  キム・ジョーンズによってますます進化を遂げる《ディオール》。彼によって更新され続ける新しい表現とともに、守られてきたメゾンの真髄を感じられるドキュメンタリームービーが公開されている。職人たちの手によって生み出されるピースの数々とショーの製作過程を垣間見ることで、ランウェイだけでは感じ取れないクラフトマンシップに触れることができるのではないだろうか。ムービーも併せてチェックし、さらにコレクションの世界観を感じて欲しい。

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