| 01, Feb, 2017

RAF SIMONS Spring/Summer 2017 Campaign

先日、A$AP Rockyが新曲「#PLEASEDONTTOUCHMYRAF」の一部を公開した。それに先だって彼がTwitterで発信したメッセージが話題となっている。

“RAF IS OUR FASHION GOD, THE WHOLE GAME BITES HIM, I BARELY WEAR OFF WHITE BUT I FEEL BAD FOR VIRGIL, I HOPE THIS INSPIRES HIM 2 TURN UP!”

(——ラフは俺たちにとってのファッションの神様だ。シーンにいる奴らはみんな彼に噛み付いている。ヴァージルには気の毒だが、俺はオフ・ホワイトをほとんど着ない。これをインスピレーションに彼が成長してくれるよう祈ってるぜ。)

A$AP Rockyが言うまでもなく、ラフ・シモンズはこの時代を代表するデザイナーだ。エディ・スリマンがファッションの舞台を降りた今、とりわけメンズウエアにおいては数える程にしかいなくなったカリスマの一人は、世界最高峰のハウスの頂点をあっさりと手放したことでより一層神格化されるようになった。

晴れて“自由の身”となった彼の2017S/Sコレクションは、ピッティ・イマージネ・ウオモのゲストとして発表した。2003年と2005年の出展に加え、2010年には当時クリエイティブ・ディレクターを務めていた《JIL SANDER》のショーを開催したこの地はラフにとって所縁のある場所。コレクション会場に50体近い過去のアーカイブを展示した、一つの集大成とも思えるシーズンだ。

ランウェイには黒で統一されたパンツにオーバーサイズのシャツやニット、ミニマルなコートを纏ったモデルが登場。アートにインスピレーションを求めることが多いラフだが、今季は財団からアプローチがあったというロバート・メイプルソープの作品の数々がトップスにプリントされていた。

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今シーズンのキャンペーンビジュアルももちろん、ウィリー・ヴァンデピエールとオリヴィエ・リッツォのタッグによって製作。「ツイン・ピークス」をテーマに掲げた前シーズンの荒涼とした舞台から一変、白く塗られた一室で映し出されたイノセントなビジュアルが今季の特徴だ。

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ラフ・シモンズが全幅の信頼を置くこのタッグは、チーフクリエイティブオフィサーに就任した《Calvin Klein》にも参加。先日発表されたメイドトゥメジャーライン《Calvin Klein By Appointment》では、Netflixのオリジナルドラマ「ストレンジャー・シングス」で話題を集めたミリー・ボビー・ブラウンらをモデルに、アイコンであるロゴ入りのアンダーウエアに対比させたルックによってブランドの新たな1ページを表現している。

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2017-18A/Wは初披露となる《Calvin Klein》と同じ、ニューヨークで発表される予定。『System』誌上で行われたミウッチャ・プラダとの対談で「もしミウッチャが《RAF SIMONS》でコレクションを発表して、僕が《MARC JACOBS》をやって、マークが《PRADA》をやったらみんなきっとエキサイトする」と語っていたラフ・シモンズ。その困難さを理解しながらも、シーズン毎に発表の場を変えているその様は、時代を担うデザイナーとしてクリエイションに対する自由の重要さを説く彼らしいスタンスではないだろうか。ラフ・シモンズの一挙手一投足に目を向けることは、この時代のモードを追う楽しみの一つと言えるだろう。

RAF SIMONS