| 03, Feb, 2017

RICCARDO TISCI leaves GIVENCHY

2017年も、デザイナーの去就に振り回される一年になりそうだ。

先日《クロエ》のクレア・ワイト・ケラーが退任するという知らせから間もなく、今度は《ジバンシィ》からリカルド・ティッシの退任が発表された。

12年にわたり、ウィメンズ、メンズのべ93のコレクションを発表したリカルド。セントマーチン美術学校卒業後、シグニチャーブランドを立ち上げ、《プーマ》や《コカパーニ》、《ルッフォ リサーチ》を経て2005-6A/Wよりクリエイティブ・ディレクターに就任した。アレキサンダー・マックイーン退任以降2人のデザイナーが入れ替わり、陰りの見えた《ジバンシィ》を再びトップメゾンに押し上げた功績はあまりに大きい。スキニー&ショート丈一辺倒だった当時、マスキュリンなルックスとアスレチックな肉体を持つモデルがピンクのレースシャツに身を包みランウェイを歩いた衝撃的なデビューシーズン。それを契機にストリートウエアにエレガンスを加え、現在のファッションのメインストリームを形作っていった。彼がストリートにもたらしたのはロットワイラーのTシャツだけではない。その影響力は今も、世界中のストリートで見ることができる。
数字にシビアなラグジュアリービジネスにとっても、その恩恵は絶大だ。2005年には290人だった従業員は930人に増え、7だった店舗数は今や72を数える程にまでなった。

一時代を築いたリカルドに、長期の休暇を与える余裕は今のファッション業界にはないだろう。一部では、《ヴェルサーチ》への転向が噂されている。創業者のジャンニ・ヴェルサーチを尊敬しているほか、ドナテラ・ヴェルサーチと親交が深いことが理由だ。2015-16A/Wには《ジバンシィ》のキャンペーンビジュアルのモデルとして、ドナテラを起用。前代未聞のコラボレーションを行ったことも記憶に新しい。
また、フリーダ・ジャンニーニ退任後の《グッチ》ではクリエイティブ・ディレクターの候補の一人にも上がっていたという話もある。家族愛、郷土愛が強いリカルドが次に故郷イタリアのブランドを選ぶ可能性は高い。

一方《ジバンシィ》の後任も未だ発表されていないが、業界筋によると何人かのハイクラスなデザイナーにアプローチしているとのこと。《バルマン》のオリヴィエ・ルスタン、《コンバース》とのコラボレーションが発表されたばかりのアルベール・エルバス、《オスカー・デ・ラ・レンタ》を退任したピーター・コッピング、そしてエディ・スリマンが話題に上がっている。

スクリーンショット 2017-02-03 23.38.14

スクリーンショット 2017-02-03 23.38.04

スクリーンショット 2017-02-03 23.37.52

リカルドは自身のinstagramに《ジバンシィ》、親会社のLVMH、アトリエチームや友人、アシスタント、エージェントやコラボレーター、プレス、エディターにスタイリスト、フォトグラファーなどに向けた感謝のメッセージを投稿した。

彼が作る新しいコレクション。次はどこで見れるのだろうか。