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MUSIC
Sep 17, 2020
By KO UEOKA

Letter Exchange 8/8 – Bing & Ruth / 原 摩利彦

音楽家、 原 摩利彦と、デヴィッド・ムーアを中心とした不定形な室内音響アンサンブル・プロジェクト、ビング・アンド・ルースによる、計8通にわたる往復書簡。

最後の往復となる第四通目。テーマは、「この先の暮らし方とは?」。

 

 

1.【一通目】 「最近、どんなふうに過ごしていた?」 原 摩利彦→デヴィッド・ムーア

2,【一通目】 「最近、どんなふうに過ごしていた?」デヴィッド・ムーア→ 原 摩利彦

3.【二通目】 「インスピレーションは何から受ける?最近ハマっていることは?」 原 摩利彦→デヴィッド・ムーア

4.【二通目】 「インスピレーションは何から受ける?最近ハマっていることは?」 デヴィッド・ムーア→原 摩利彦

5.【三通目】 「最近、何を聴いている?」原 摩利彦→デヴィッド・ムーア

6.【三通目】 「最近、何を聴いている?」デヴィッド・ムーア→原 摩利彦

7.【四通目】 「この先の暮らし方とは?」原 摩利彦→デヴィッド・ムーア

8.【四通目】 「この先の暮らし方とは?」デヴィッド・ムーア→原 摩利彦

 

Diary #4 from Bing & Ruth to Marihiko Hara

この先の暮らし方とは?

 

あなたが、虫の音を通じて季節の移り変わりに気付いたというのを聞いてとても素敵だと思いました。なんて繊細な形で、夏から秋への移行に気づくのかと思いました。もう秋で、夏がほぼ終わってしまったというのは私には信じられないことです。パンデミックによって時間が止まってしまったように感じていたのに、夏がその間ずっと進行していたことが驚きでした。少なくとも、今回のことは私をスローダウンさせてくれましたし、いつまでもこのペースでいたいと思っています。

プロスペクト・パークは何時間も座って見ていられるお気に入りの場所

他の人のスタジオの話を聞くのはいつでも面白いですね。私は自分のスタジオの移行中なのですが、新居に落ち着いたらすぐに仕事がたくさんあるので、もう仕事を始める準備はできています。他の人とのプロジェクトもたくさんありますし、私だけのプロジェクトもいくつかあります。 これから数ヶ月間、自分の頭の中を掘り下げて音楽をつくるのが楽しみです。

 

大好きなベーグル屋さん

今年の後半から来年にかけては、また自分のバンドと一緒に音楽を演奏したいと思っています。 他の人たちと一緒に音楽をつくるのが本当に恋しくて、こんなにも長い間、バンドメンバーたちと一緒に演奏できずにいたのでとても辛いです。 同じ部屋の中で一緒に音を出しているときに起こる交流はとても特別なものであり、それと同じ気持ちになれるものはこの地球上で他にありません。それは純粋な愛なのです。

お別れを告げる直前の愛車のジープ

私たちの文通は楽しかったです。また、状況が落ち着いたらどこかのタイミングでお会いできることを心から願っています。 それまでは、あなたとご家族の幸せを祈っています。

両アーティストによる新アルバムをチェック。(左)PASSION - 原 摩利彦 (右)Species - Bing & Ruth

 

 

原 摩利彦

京都大学教育学部卒業。同大学大学院教育学研究科修士課程中退。音風景から立ち上がる質感/静謐を軸に、ポスト・クラシカルから音響的なサウンド・スケープまで、舞台・ファインアート・映画など、さまざまな媒体形式で制作活動を行う。ソロ・アーティストとしてアルバム『Passion』『Landscape in Portrait』、をリリース。坂本龍一とのセッションやダミアン・ジャレ+名和晃平「VESSEL」、野田秀樹「贋作 桜の森の満開の下」の舞台音楽、ANREALAGEパリコレクションのショー音楽などを手がける。アーティスト・コレクティブ「ダムタイプ」に参加。

 

 

Bing & Ruth

ビング・アンド・ルースは、NYブルックリンのピアニスト兼コンポーザー、デヴィッド・ムーアを中心とした不定形な室内音響アンサンブル・プロジェクト。ニューヨークのグリニッジ・ビレッジにあるニュー・スクール・フォー・ジャズ&コンテンポラリー・ミュージックで学んだデヴィッド・ムーアは、2006年にビング・アンド・ルースとしての活動をスタート。初期作品はエレクトロニクスとアンビエント・ドローンが交差するサウンド・プロダクションで注目を集め、〈4AD〉からリリースした前作『No Home of the Mind』は米Rolling Stoneなど各メディアから絶賛された。

 

Edit_Ko Ueoka.

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