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ART
Jan 13, 2021
By MARIN KANDA

MASAYA CHIBA | Solo Exhibition

作家が起こすペインティングのイリュージョン

 

二次元と三次元のボーダーを曖昧にするユニークなア プローチで注目されているアーティスト、千葉正也の個展が「東京オペラシティ アートギャラリーで2021年1月16日から開催される。舞台女優やテコンドー選手の顔に自身の顔をペイントする“自画像”シリーズとともに、代表作として知られるのが自作のオブジェや日用品、写真などで構成した絵画作品だ。千葉は植木や水槽、電気工具など日常の中で目にできる品々や木片と紙粘土で作られた人型のオブジェをモチーフにする。そして、それらを絶妙なバランスで配置した空間を生み出すことからペインティングはスタート。描く対象を創造し、それらを卓越した技巧と筆致によってキャンバスへと描くことで新たな創作物へと昇華していくのだ。そうした二重構造で作られる作家の世界観は、まるで想像と写実の二面性を含んでいるかのように思える。さらに、本展でもペインティングのアートワークを自作の木製スタンドで展示し二次元作品を再度三次元に変換することで、展示空間までをも作品として巻き込む。絵画だけにとどまらず、写真、映像、インスタレーションなどさまざまな方法を軽やかに駆使する作家の神 髄が反映された展覧会だ。あるインタビューで「ペインティングはイリュージョン」だと語ったように、千葉は二次元 的な絵画の概念を新たな手法で打ち破る。鑑賞者を巧みに自身のフィールドへと引き込む作家のリアリズムを超えた世界は、そこに訪れなければ体感することはできない。

千葉正也 個展

TERM 2021年1月16日~3月21日
PLACE 東京オペラシティアートギャラリー
ADDRESS 東京都新宿区西新宿 3-20-2
OPENING HOURS 11:00-19:00(火-日)
URL operacity.jp/ag

千葉正也

ちばまさや 1980年、神奈川県生まれ。東京都在住。2005年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。「ShugoArts」に所属し国内外でさまざまなグループ展に参加する他、個展も開催している。主な展覧会に「アッセンブリッジ・ナゴヤ2019」「αM 2018『絵と、』vol.4 千葉正也」などがある。

 

Edit_MARIN KANDA.

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