Them magazine

SHARE
ART
Jan 04, 2022
By THEM MAGAZINE

「KAMU kanazawa」新スペースオープンを記念し『TALISMAN in the woods』を開催

「KAMU kanazawa」の新スペースのオープンを記念し、展示『TALISMAN in the woods』が開催


2021年12月17日(金)、金沢の私設現代アート美術館「KAMU kanazawa」に、6つ目のスペース「KAMU k≐k」(以下k≐k)がオープン。多目的企画展示スペースとして作られた「k≐k」の初回企画では、フードアートの分野で活躍する諏訪綾子の新作『TALISMAN in the woods』を公開する。

 

2020年の開館から1年半、「KAMU kanazawa」は個性の異なる美術館の展示スペースを街中に出現させた。

2021年10月の「KAMU tatami」オープンも記憶に新しい中、新たに開かれる「k≐k」。約4年半限定で開かれる企画展示室は、時間と共に都市の役割や形が変わることで美術館のあり方も変えていくというKAMUの思想に沿った展示室となっている。「k≐k」の舞台となるのは金沢の中心地片町と柿木畠エリアを横断して立つ施設「Prego」の一角。高さ5m、幅奥行き7mの空間は、劇場のような雰囲気に包まれ、作品を魅力的に演出するスペースに仕上げられた。

TALISMAN in the woods ©Ayako Suwa Courtesy of KAMU kanazawa
©Ayako Suwa Courtesy of food creation
©Ayako Suwa Courtesy of food creation
KAMU k≐k Courtesy of KAMU kanazawa
KAMU k≐k Courtesy of KAMU kanazawa

「k≐k」初回となる展示ではアーティスト諏訪綾子の『TALISMAN in the woods』を公開。循環をテーマにした本作品は、森と都市、水をキーワードに展示をおこなう。展示は、作品を中心に一滴の雫のように美術館の外へ広がる波紋から、コミュニティや自然との繋がりをイメージさせるような内容となっている。

 

また、本展は、石川県の広域に水を供給する水源地“白山”からインスピレーションを得た諏訪が、自然の循環を体感できるインスタレーションとして披露。コロナウイルスが蔓延する2020年から制作を始めた立体作品「タリスマン」をメインのモニュメントとして展示するほか、白山で間伐された杉の枝葉を用いた作品による、自然のエッセンスで満たされた空間となった。

 

2年間という展示期間の中で、人、自然、都市が作品を通じてどのようなどのような繋がりを作り、循環を生み出していけるか、作家にとっても美術館にとってもチャレンジングなプロジェクトとなった本展。新設された会場へ訪れ、時間の経過と共に色や形を変える作品を季節ごとに楽しんでほしい。

 

 

【開催情報】

「KAMU k≐k」

開催地:KAMU kanazawa ※KAMU sky は展示入れ替えのため公開しておりません。

住所:石川県金沢市広坂 1-1-52

オープン:2021 年 12 月 17 日
諏訪綾子「TALISMAN in the woods」

展示期間:2021 年 12 月 17 日~2023 年 12 月 23 日

入館料:1300 円(全スペース共通チケット)、小学生以下無料(チケットの購入は広坂の KAMU Center のみ)
閉館日:月曜(月曜が祝日の場合は営業)

開館時間:11:00-18:00

制作協力:株式会社白峰産業 尾田弘好 (造林業)
EarthRing 大本健太郎 (蒸留技師) 川上由夏 (調香師)

KAMU kanazawaホームページ

 

【問い合わせ】

KAMU kanazawa

info@ka-mu.com

Instagram:@kamu_kanazawa

SHARE