Mar 12, 2026
By NONOKA FUJIWARA
時代をクロスオーバーするアートの祭典「ART FAIR TOKYO 20」。141のギャラリーが集結
東京に集うアートの“現在地”
2005年の発足以来、日本の美術市場をリードし続けてきた国内最大級の国際アートフェア「ART FAIR TOKYO」。20回目を迎える今年は、国内外から全141軒のギャラリーが集結する。
小山登美夫ギャラリーからは、ストリートとハイアートを横断するトム・サックスや、自然の痕跡を作品に取り込むサム・フォールズに加え、山本桂輔の彫刻、伊藤慶二のセラミック作品が登場。さらにTARO NASUからは、昨年ポーラ美術館で開催された個展も記憶に新しいライアン・ガンダーの作品が出展予定だ。そのほかKOSAKU KANECHIKAやMAKI Gallery、MAHO KUBOTA GALLERYなど、現代のアートシーンを牽引するギャラリーが並ぶ。
一方で古美術も本フェアの大きな魅力のひとつだ。現代アートと同じ空間に並ぶ、歌川広重の浮世絵やゴッホの作品。時代やジャンルを横断する作品が一堂に会することで、アートの広がりを体感できる。
そしてメインヴィジュアルには、アーティスト宮島達男による2007年発表の作品『Counter Skin in Hiroshima-3 gold』を起用。作品に込められた「平和への祈り」や「他者への理解」を通して、現代社会とアートの関係を改めて問いかける。
拡張する映像と身体的なアート体験
昨年に続き登場する映像表現に焦点を当てたセクション「FILMS」は、拡張して実施。企画ディレクションは金秋雨と許鈞宜が2019年に設立したプラットフォーム「non-syntax」が担当する。プログラムタイトルは「Art and Film? 言葉で定義できない映像の未来」。映像表現の歴史を踏まえながら、アートマーケットの中で映像作品をどのように経験し、記憶し、未来へ継承していくのかを問い直す。
そして関連プログラムとして、日本陶磁器協会による呈茶席と特別展示「EMBODIED – Soil, Fire, Body」も開催。日本陶磁器協会賞の歴代受賞者46名と奨励賞受賞作家24名の作品が展示されるほか、会場では受賞作家の茶碗で抹茶を楽しむことができ、視覚だけでなく触覚や味覚を通して作品を体験できる機会となる。
さらに会場内では、間地悠輔によるプロジェクト「Maji Art Project」が特別展示を実施。盆栽作家・平尾成志による展示「カルチャー・イノベーション」を通して、盆栽や陶芸といった地域文化を革新と文化の循環という視点から紹介する。また、今年は企業との連携による空間体験も見どころ。VIPラウンジでは、POLA最高峰ブランド「B.A」による特別空間「AFT Premium Lounge produced by POLA B.A」を展開し、東信氏とともに「Timeless possibilities」をテーマにしたインスタレーションを体験できる。
メインヴィジュアルを飾る宮島達男の『Counter Skin in Hiroshima-3 gold』が象徴するように、アートが社会とどのように関わるのかを改めて問いかける本フェア。日本のさまざまなジャンルを含んだフロンティアの縮図ともいえる「ART FAIR TOKYO 20」で、東京に集まる多様なアートの現在を体感してほしい。
TERM 2026年3月13日(金)〜3月15日(日)
PLACE 東京国際フォーラム ホールE/ロビーギャラリー
ADDRESS 東京都千代田区丸の内3-5-1
OPENING HOURS 11:00〜19:00 ※最終日3月15日は11:00〜17:00。全日最終入場は閉場の30分前まで。
URL https://artfairtokyo.com/
特別プログラム「FILMS」
TERM 2026年3月12日(木) 〜 3月19日(木)
PLACE 東京ミッドタウン日比谷 9階 ROOM6
ADDRESS 東京都千代田区有楽町1-1-2
OPENING HOURS 11:00〜19:00
IN COOPERATION WITH 三井不動産株式会社、株式会社アマナ
GRANT アーツカウンシル東京【ライフウィズアート助成】