Sep 12, 2025
By THEM MAGAZINE
COMING UP Vol.03_02 『ペドロ・コスタ インナーヴィジョンズ』
ポルトガルの鬼才による集大成を考察
ポルトガルを代表する映画監督ペドロ・コスタ(Pedro Costa)。ポルトガル・リスボンを舞台にした一連の映画作品で知られ、スラム街に住む人々や移民に焦点を合わせながら、社会構造に切り込んでいる。ドキュメンタリーとフィクションの境界を曖昧にする独自の映像表現を続けてきた彼は、近年、世界各地で展覧会を開催し、表現の領域を広げている。これまでの活動の集大成ともいえる本展は、日本最大規模で、東京では初となる個展。短編作品や、映画制作時の素材を用いたビデオ・インスタレーション、コスタ作品に呼応する米国フォトジャーナリズムの先駆者ジェイコブ・リースによる写真作品のほか、撮影の準備段階で作成されたスクラップブックなどを展示。映像と写真、音が交錯する会場では、映画とは異なる鑑賞体験が提示される。そして、コスタの映像表現とその背景にある歴史的・社会的文脈に触れることで、展示会タイトルでもある主題「インナーヴィジョンズ」を考察。足を運べば彼の映像世界をより深く理解することができる。
ペドロ・コスタ
1959年ポルトガル・リスボン生まれ。リスボン大学で歴史と文学を学び、映画学校では詩人・映画監督アントニオ・レイスに師事。1989年の長編デビュー作『血』がヴェネチア国際映画祭で注目を集め、その後『骨』(1997年)や『ヴァンダの部屋』(2000年)で国際的評価を確立。『ホース・マネー』(2014年)でロカルノ国際映画祭最優秀監督賞を受賞した。
【展覧会情報】
『総合開館30周年記念 ペドロ・コスタ インナーヴィジョンズ』
TERM 2025年8月28日〜12月7日
PLACE 東京都写真美術館 地下1階展示室
ADDRESS 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
OPENING HOURS 10:00〜18:00、木・金曜日は20:00閉館 (入館は閉館30分前まで。8月28日〜9月26日の木・金曜日は21:00まで開館)※休館は月曜日、ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館。
URL https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-5093.html
Text_NONOKA FUJIWARA(Righters).