Them magazine

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MUSIC
Apr 03, 2026
By THEM MAGAZINE

COMING UP Vol.06_06 『SEXISTENTIAL』by ROBYN

“官能と実存”を歌い、踊り尽くせ

スウェーデンのエレクトロ・ポップ女王ロビンが、実に8年ぶりとなるニューアルバム『Sexistential』をリリース。前作『Honey』(2018)では内省的なクラブ・ミュージックを展開した彼女だが、今作では一転、ダンサブルで挑発的なポップ・アルバムとして完全復活。アルバムタイトルは「Sex(セックス)」と「Existential(実存的)」を掛け合わせた造語で、「官能的な自分を感じ続けることが人生の目的」と語る本人の美学が凝縮されている。収録曲は全9曲。シングルカットされた「Dopamine」「Talk To Me 」はいずれもパンチのあるエレクトロ・チューンで、2010年代の名作『Body Talk』シリーズを彷彿とさせる高揚感が帰ってきた。プロデュースには盟友クラス・オールンドに加え、マックス・マーティンやオスカー・ホルターといった強力布陣が名を連ねる。とりわけ注目すべきはタイトル曲 「Sexistential」。IVF(体外受精)で妊娠10週目だった自身の体験を、なんとラップで描き、40代シングルマザーのリアルを恥じることなくむしろ楽しげに歌い上げている。センシュアルでエキセントリック、それでいて普遍的な共感を呼ぶテーマ性など、このアルバムにはロビンという稀代のポップ職人の魅力が余すところなく詰まっている。そして、ベテランでありながら若手アーティストのように奔放で率直なポップ表現に挑んでいる点にも注目。2026年の今、再び私たちはロビンの音楽で心揺さぶられ、身体を突き動かされる喜びを味わうことになる。

【リリース情報】

セクシステンシャル

ARTIST ロビン
RELEASE DATE 2026年3月27日
LABEL Beat Records / Young
URL beatink.com/products/detail.php?product_id=15574

ROBYN

ロビン スウェーデン出身のシンガーソングライター/プロデューサー。1995年にティーンポップのアイコンとしてデビューし、その後、自身のレーベル〈Konichiwa Records〉を設立。2005年のセルフタイトル作『Robyn』、2010年の『Body Talk』三部作を経て、革新的なエレクトロ・ポップの象徴として世界的評価を確立した。

 

Text_KO UEOKA.

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