ドイツを代表するデザイナー、ディーター・ラムスのオーディオにフォーカスした企画展

20世紀のドイツを代表するデザイナー、ディーター・ラムス。彼が1960年代〜70年代にデザインした、ブラウン社のオーディオにフォーカスした企画展がLICHTにて開催される。

ラジオの工場生産に始り、レコードプレーヤーを初めて世に送り出すなど、革新的な商品を多く打ち出し、モダンなライフスタイルを提唱してきたドイツの電気器具メーカーブラウン社。ディーター・ラムスは1955年にブラウン社デザイナーに就任し、機能主義に徹しながらも魅力的な製品を多く生み出してきた。彼の提示した「良いデザイン10カ条」は後にアップル社のハードウェアにも影響を与えたと言われる。

音楽鑑賞を含むあらゆる活動はスマートフォンやパソコンに集約され、身体性を失いつつある現代において、彼がデザインしたレコードプレーヤーやテープマシーンなどのアナログ機器は、消費社会への疑問を呈する彼の哲学が脈打ち、60年を経た現在でも新鮮な感動を持って私たちを強く惹きつける。

会期中は、壁面ユニットを含めたオーディオ機器の販売も行われる。この企画展を通じて得られる体験は、私たちの未来への思索に何らかの気づきを与えてくれるだろう。

【開催情報】

会期：2022年9月3日（土）〜9月18日（日）

13:00~18:00（火・水定休）

会場：LICHT東京都目黒区青葉台3-18-10 2F

【問い合わせ先】

LICHT

TEL.03-6452-5840