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CULTURE
Jul 01, 2020
By THEM MAGAZINE

HOT TOPIC -海外セレブ&エンタメ情報-

Them magazineがチェックする海外からのホットトピック。2020/07/01

 

介護職やガイド、アナウンサーやYoutuberなど、テクノロジーの進化とともにさまざまな分野で活躍を見せるAIロボット。そのAIロボットがハリウッド作品で主演を務めるという。日本製のAI搭載アンドロイド“ERICA”が主演を務める、新作SF映画「b(原題)」はAIを搭載したアンドロイドが主演を務める史上初の作品となる。
2019年に“Sofhia”というアンドロイドがショートフィルムで主演を務めたこともあるが、長編作品の主演としては“ERICA”が初のAIロボットとなる。ちなみに、“Sofhia”は「人類を滅ぼす」と発言して世界を騒然とさせ、サウジアラビアで市民権を与えられただけでなく、国連でスピーチをやってのけた。

 

VFXスーパーバイザーのエリック・ファム、タレク・ゾーディ、サム・コーゼ原案による本作は、完璧なヒトゲノムを生成するためのプログラムが恐ろしい危険をはらんでいると知った科学者が、自らの手で作り上げたアンドロイドの“ERICA”を迫り来る脅威から守るべく、ともに脱出を試みるというストーリー。

 

“ERICA”出演シーンは昨年に日本で撮影済みで、残りの撮影は21年からヨーロッパで行われる予定だ。監督や“ERICA”以外のキャストについては、現時点でまだ明らかになっていない。

 

ちなみに、“ERICA”は音声認識を用いて人間と自然に対話することができるのだが、すでに演技法をプログラミングされてたので、マンツーマン指導を通して、ボディランゲージやニュアンスを込めた話し方による感情表現、動作のスピード調整といった、役作りのためのシミュレーションを徹底して行ったとのこと。

 

AIやアンドロイド、ロボットを描いた作品はこれまで数え切れないほどあるが、実際にAIロボットが演技をするのはこれが初めて。公開されたらAIが成せるその演技を見てみたい。

 

Edit_Marin Kanda.

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