Them magazine

SHARE
ART
Dec 22, 2021
By THEM MAGAZINE

現代陶芸の先駆者 ジョン・メイソンの個展が東京で開催

現代陶芸の先駆者 ジョン・メイソンの個展が東京で開催


2021年12月15日(水)から2022年2月5日(土)までの期間、「SOKYO ATSUMI」にてジョン・メイソン展が開催。2017年に「現代美術 艸居」(京都)にて開催された個展『ジョン・メイン:A SURVERY』に引き続き、日本では2度目の個展となった。

 

前世紀の最も先見性のあるセラミックアーティストの1人として、土の可能性を物理的、空間的に大きく飛躍させる革新的な制作活動を繰り広げてきたジョン・メイソン。これまでの陶芸の考え方から逸脱した、ウォールレリーフや彫刻作品の数々は、当時の抽象表現主義に呼応するものであった。1950年代に活動を開始したメイソンは、70年以降、空間的な体験、視覚的錯覚、建築的な展示など、独自の世界を確立。線対称、回転、質量、を巧妙に組み合わせた幾何学的な造形と色彩の融合などはメイソンのスタイルとなり、概念や作品の組織化へとシフトされていった。近年ではシオ・クサカ、スターリング・ルビー、エド・ルシェ、ジョナス・ウッドなどの現代アーティストが影響を受けた重要なアーティストとしてメイソンを挙げている。

ジョン・メイソン, Triangles, 1984, 陶, H82.6 × W213.4 × D213.4 cm 提供:現代美術 艸居 Photo by Roxanne Morganti

メイソンは日本でも数多くの展覧会で作品が出展された。

1964年の「現代国際陶芸展」東京国立近代美術館をはじめ、2017年の「開館15周年記念 コレクション×クロニクル-制作年からみる岐阜県現代陶芸美術館コレクション」で取り上げられるなど、日本人アーティストにも多くの影響を与えている。本展では1984年に制作された「Triangle」の彫刻をはじめ、最晩年作である2016年の「Cross, Folded, Jadeite」までの貴重な作品13点を展示。メイソンの土における革新と実験の軌跡を辿ることができる内容となった。

西洋と東洋の影響を混ぜ合わせながら、新境地を確立したメイソンの作品を体感できるこの機会に、ぜひ会場へ足を運んでほしい。

 

 

【開催情報】

会期:2021年12月15日(水)〜2022年2月5日(土)

※冬季休廊2021年12月26日(日)〜2022年1月4日(火)

会場:SOKYO ATSUMI

住所:〒140-0002 東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX || 3階 #304

開廊時間:11:00-18:00 (火-木)  11:00-19:00 (金・土)

休廊日:日・月

 

【問い合わせ】

SOKYO ATSUMI

www.gallery-sokyo.jp

TEL: 080-7591-5212

 

SHARE