Apr 26, 2023
FASHION
STORY
No12
ATTACHMENT,VEIN 2024AW RUNWAY SHOW by LOUIS,T SUGAWA
デザイナー・榎本光希氏率いる2つのブランド《アタッチメント》と《ヴェイン》が、国立競技場を舞台に、初のRakuten Fashion Week TOKYO 公式スケジュールで合同ショーを行った。“着る人の内面を引き立てる付属品”を生み出す《アタッチメント》と、 “構造表現主義”を掲げる《ヴェイン》。榎本氏の停滞や硬直を嫌う気質を、服を見た時の驚きや発見という形で双方に反映させた。「人為的なものが未来に還元されるように」という願いを込め、天然繊維と人工繊維を巧に使い分けてアイテムを製作した《アタッチメント》は、クラシックなアイテムから漂う上品さの中に、自然の温かみを感じさせた。「規律を設けることで際立つもの」に焦点を当てた《ヴェイン》は、モノトーンという色の規律の中で、ウエアの質感やディテールで多様な表情を見せた。フェードのかかったデニムなど、ブルーのアイテムを使用したスタイリングも時折見られ、統一感の中に彩りを加えていた。異なる哲学を持つ2つのブランドの中にひとりのデザイナーによる未来への視点が共有されたランウェイショー。その裏側を、フランス生まれの若き写真家ルイ, T スガワが、時に俯瞰的に、時にモデルと言葉を交わし撮影を行った。
