PHOTOGRAPHY BY JIN YOSHIMURA. Edit_JUNICHI ARAI(Righters).
STORY
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FRAGRANT VOYAGE LE LABO CITY EXCLUSIVE COLLECTION
空港を一歩出た途端に感じる異国の空気。海辺を散歩中、風に乗って運ばれてきた潮のにおい。はたまた市場での、人々の熱気と混ざり合った香辛料の気配。夜の街に漂うスモーキーな香り。香りには、旅先で訪れた土地の記憶が紐づいている。NY発のスローパフューマリーである《ル ラボ》の都市限定の香りとして展開する「CITY EXCLUSIVE COLLECTION」。上海やパリ、ベルリン、ロサンゼルスなど18の都市に捧げられたフレグランスは、通常その都市の店舗でしか購入することができない。しかし年に一度、9月の1カ月間だけそのすべてのフレグランスが世界中の《ル ラボ》ブティックで販売される。そして「CITY EXCLUSIVE COLLECTION」で購入したオード パルファムの使い終えたボトルは、世界中のラボ併設店舗で1年を通じてリフィルできるのも魅力だ(*50mlと100mlのボトルに限る)。店舗での手作業による調合からも伝わる《ル ラボ》の情熱的なクラフツマンシップによって、各都市のムードやイメージ、ストーリーを落とし込んだフレグランスがそれぞれの土地を旅立ち、一堂に会する特別なひと月。かつて訪れた土地へのノスタルジアやまだ見ぬ異国への羨望を、香りを通して感じてほしい。
GAIAC 10 Eau de Parfum ¥73,700[100ml] (LE LABO)
「CITY EXCLUSIVE COLLECTION」の中でも高い人気を誇る東京限定の「GAIAC 10」。ガイアックウッドをベースに、4種類のムスクとシダー、オリバナムをブレンドしたウッディムスクが香る。繊細で深みがありながら、主張しすぎない都会的で東京らしい静謐さを表現した「CITY EXCLUSIVE COLLECTION」を代表するフレグランス。
“侘び寂び”からインスピレーションを受けたというブランドの哲学と日本との深い結びつきは、ブティックのパーソナライゼーションにも反映されている。2025年7月にリニューアルした代官山店と、昨年オープンした京都町家店の2店舗では購入したフレグランスやキャンドルのラベルの刻印にひらがなやカタカナ、漢字を使用することができる。その日その瞬間に選んだ文字が印字されることで、より身近な存在へと変わる。
OSMANTHUS 19 Eau de Parfum ¥73,700[100ml] (LE LABO)
世界17都市同様、昨年3月に築150年の京町家を再生した店舗をオープンした京都にも《ル ラボ》は「CITY EXCLUSIVE COLLECTION」を通して敬意を表したクリエイションを捧げた。18番目のコレクションとして生まれたのは、金木犀の名を冠した新しい香り「オスマンサス 19」。インセンスとラベンダーのノートから始まり、クリーミーで高揚感のある香りに、ウッディで樹脂のようなトーンが続く。古都の伝統的なムードと現代的なコンクリートや華やかなネオンが調和した、古さと新しさが混じり合った趣のある香りが特徴。今年の「CITY EXCLUSIVE COLLECTION」で初めて、全世界のブティックで手に入れることができるようになる。