この2018FWシーズンの雑誌は、周年記念号が多い。
今回取り上げるNYのインディペンデント誌『DOCUMENT』は5周年記念号です。他には、フランスの『パープル』は25周年(!)、イギリスの『MAN ABOUT TOWN』は10周年を迎えたのこと。おめでたいですね。ワールドワイドに見ると星の数ほどファッション誌はあるので、毎年誰かの誕生日状態ではありますが。
表紙は山折で2回折り返しという珍しい仕様。巻頭からたくさんのブランドの広告が見れ、日本からはOla Rindalが撮影した《ビューティフルピープル》の広告が入っています。ファッション広告はどれも美しく/面白く、それだけで見応えがありますが、中でも目を引く広告が2つ。《ジャックムス》と《JW アンダーソン》です。《ジャックムス》はまず人が洋服を着ていない、写真のプロップは大胆で、ブランド名は右下に目を凝らさないと発見できない程度。《JW アンダーソン》は、昔の(?)カウボーイの写真に今期特徴的だった刺繍を施したものを複写したのみ。どちらもその思い切りの良さが勢いを感じさせて素適ですね。