ロックバンドに元気がない。
いまや何回目かわからないが、ここ数年はヒップホップ全盛期といえるだろう。
サウンドクラウドなどでミックステープを発表していた若手ラッパーたちが、Apple MusicやSpotifyによってストリーミング再生が音楽視聴のメインスタイルになってからさらにその勢いを増し、一気にメジャーの舞台に踊りでた。現在のミュージックシーンにおけるヒップホップの活躍ぶりは火を見るよりも明らかだ。
エレクトロも、ヒップホップを取り込んで元気いっぱい。
今年No.1のアルバムと囁かれるカルヴィン・ハリスの『Funk Wav Bounces Vol. 1』の発売も6/30に控え、その勢いは衰えを知らない。
ロックもご多分に漏れず、今年のゴリラズのニューアルバム『Humanz』は、これまで以上にヒップホップ濃厚なものだった。
ヒップホップはファッション界にも影響をあたえている。
日曜日に閉幕を迎えた、パリ・メンズ・ファッション・ウィーク2018 S/Sでは、ヒップホップ・スタイルのひとつともいえるジャージの要素を取り入れたスタイルを提案するブランドが多かった。
ヒップホップ界のセレブリティもパリコレに積極参加。《ルイ・ヴィトン》のランウェイでは、ドレイクが新曲「Signs」を発表し、《ロエベ》のキャンペーンには、エイサップ・ロッキーがモデルとして登場している。
そう、あれもこれもヒップホップがらみ。
もはやメインストリームからロックンロール・バンドは消え去ったのだろうか?
そんな中、僕は“女の子のバンド”に期待している。7/7にニューアルバム『Something to tell you』をリリースするハイム、4月にデビューアルバムをリリースしたUKバンド、ビッグ・ムーンに。
バンドではないが、マリカ・ハックマンやMitskiにも。