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CULTURE
Mar 03, 2017
By THEM MAGAZINE

南アフリカロケの舞台裏

南アフリカロケの舞台裏


2月24日に発売されたばかりのThem magazine最新号の南アフリカ特集。
特集を担当した私大城が、撮影の様子や誌面の都合上紹介出来なかったアーティストたちを今日からこちらのブログで紹介していきます!


一発目は南アで撮影したファッションストーリーの舞台裏をご紹介。
フォトグラファーは濱村くん、スタイリストは弊誌でもおなじみの林道雄さん。
2人に無理を言って、年明け早々約24時間かけ、南アフリカ共和国ヨハネスブルグへ。

 

世界最凶の都市と呼ばれるヨハネスブルグは、僕らの想像を遥かに超えていました。
1日目、2日目はその治安の悪さに振り回されながら、なんとか取材とロケハンを敢行。
(いかに治安が悪いかは最新号P118-119のコラムページで書いています)

 

そして3日目、いよいよ撮影開始。
(本当は4日目が撮影本番日だったのですが、この街ではいつ何が起こるかわからないので、撮れるチャンスがあるとき撮ろういうことに)
モデルの自宅やその近所スーパー前で3カットほど撮影しました。こちらがそのときの様子です。

 

アジア人どころか白人も一人もいないこのエリアでの撮影はとてつもない緊張感でした。スーパーの前に群がる仕事をしない男たちや、そこら中にいるホームレスたちがいつ襲ってきてもおかしくない状況です。左のネイビーのカーディガンを着ている大男は現地のセキュリティ。彼や現地のモデルがいなければ間違いなく襲撃されていました。ここでのカットは見開きで掲載しています。

 

撮影4日目は朝7時にホテルを出発。目指すはヨハネスブルグから150キロほど北上したところにある岩石地帯、マハリスバーグです。

道中で気持ちいい一本道があったので早速撮影。カメラに収められなかったのですが、この付近には野生のダチョウもいました。左が林さん、右が濱村くん。なんでこんなダサい帽子を被っているかというと、僕ら3人はアフリカの日差しをなめていて帽子を用意しておらず、急遽途中のスーパーで購入したのでした。ちなみに50ランド(=約430円)の中国製です。

 

こちらはマハリスバーグの入り口付近の広大な草原。昔山火事があったらしく枯れた木がそのまま残っており、まるでドラクエやゼルダのキャラクターが出てきそうなファンタジックな世界でした。

そしてついにマハリスバーグへ到着!目を疑いたくような光景です。見渡す限り人は僕らのみ。ただ、野生の豹やジャッカルが出没するエリアらしく、常に周囲を警戒しながらの撮影となりました。  

こちらもマハリスバーグにて。奥の茂みは野生の猿たちの住処となっていました。

 

都市部では犯罪者やホームレスたちを警戒し、自然の中では肉食動物を警戒しながら作り上げた渾身の14ページ。ぜひ誌面にてご覧下さい。

 

大城

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