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FASHION
Jun 16, 2020
By THEM MAGAZINE

《GIVENCHY》 appoints Matthew M. Williams as Creative director

《アリクス》のマシュー・M・ウィリアムズが《ジバンシィ》のクリエイティブ・ディレクターに就任。

《ジバンシィ》は2020年6月16日付で、新クリエイティブ・ディレクターにマシュー・M・ウィリアムズが就任したことを発表した。

 

マシュー・M・ウィリアムズはカリフォルニアのピズモビーチ育ちの34歳。レディー・ガガやカニエ・ウェストらのクリエイティブ・ディレクターを経て、ニック・ナイトの撮影チームの主要メンバーとして活躍。2015年秋冬より自身のブランドである《アリクス》(現在は《1017 アリクス 9SM》に改名)をスタートし、アイコニックなローラーコースター・バックルをはじめとした機能的でスポーティなラグジュアリーウエアが人気を博している。《ステューシー》や《ナイキ》、《モンクレール》や《マッキントッシュ》などさまざまなブランドとのコラボレーションも手がけ、新進気鋭のデザイナーの一人として注目されている。2016年には《ジバンシィ》を擁するLVMHによる「LVMHプライズ」のファイナリストに選出され、キム・ジョーンズによる《ディオール》との協業も行っていた。

 

就任に際し、マシューは「《ジバンシィ》に迎えられることはこの上なく光栄です。メゾンの格別な地位と時代を超えたオーラは、ファッション界のまぎれもない象徴です。モダニティとインクルーシビティによってもたらされる新しい時代に向かって、アトリエや各部のチームと共に取り組んで行けることを楽しみにしています。世界が前例のない時代に直面する今、私はポジティブな変化に貢献できるよう、仲間たちと共に希望のメッセージを送りたいと思います」とコメントを発表。メゾンのinstagramには彼のボイスコメントが公開されている。

 

マシューは4月に退任したクレア・ワイト・ケラーの後任として、メゾンの7人目のクチュリエとなる。イタリアを拠点とした自身の《アリクス》は継続されるが、今回の就任を受け拠点をパリに移すという。彼による新たな《ジバンシィ》のコレクションは10月にパリで発表される予定だ。コレクション発表形式やデリバリーサイクルの見直しなど、新しいムーブメントが起きつつあるファッション業界。若きスターデザイナーによって、歴史あるトップメゾンにどのような変革がもたらされるのだろうか。

 


photography by PAOLO ROVERSI

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