May 09, 2025
By THEM MAGAZINE
CUT UP Vol.01_02

CARTER YOUNG
憧憬のアメリカーナ。
ニューヨークを拠点に、テーラリングとアメリカンカルチャーにインスパイアされたコレクションを展開する《カーター・ヤング》。デザイナーのカーター・アルトマンは《キス》やマシュー・ウィリアムズが率いる《アリクス》で経験を積んだのち、ブランドを設立。2019年からニューヨークファッションウィークでのコレクション発表をスタートさせた。今シーズンは異なるピッチのボーダーアイテムをリリースしたが、その中でもロールネックのコットンプルオーバーニットは秀逸。ボックスシルエットでクロップドフィット、ロウエッジ仕上げというデザインも相まって、懐かしさもありつつどこか新鮮な雰囲気を持つブランドを象徴する一着に仕上がった。今シーズンは軽快で上品なボーダーを纏いたい。
AURALEE×NEW BALANCE
クラシックランニングスタイル。
2024年6月のパリメンズファッションウィークで発表した《オーラリー》×《ニューバランス》による「475」が、5月16日(金)に発売される。今回のコラボレーションでは、《オーラリー》によって475の素材やカラーリング、ディティールをアップデート。80年代のクラシックなランニングシューズにルーツを持つ475に着想を得て、長い時を経て自然に日焼けし、色褪せたデッドストックの様な色味を表現。オーセンティックでありながら、独特の色調が印象的なヴィンテージグレイのカラーパレットは《オーラリー》とのコラボでしか成し得ない。素材はクラシックなスエード×メッシュのプレミアムな素材を選び、絶妙に異なる複数のカラーを用いてワントーンの中に奥行きを表現したエレガントなデザインが特徴的。《ニューバランス》を代表するクラシックランニングスタイルのシルエットを、《オーラリー》らしいミニマルで洗練された印象に仕上げた。
TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.×KIJIMA TAKAYUKI
パンクを愛した巨匠を想う。
《タカヒロミヤシタザソロイスト》の2025年春夏コレクションは赤と黒を基調に、ブリットな要素が溢れるコレクションを発表した。それを象徴するように《キジマ タカユキ》とコラボしたキャスケットもブラックとレッドの2色展開。ここ数シーズン形やデザインを変えて登場しているキャスケットだが、今シーズンはウールギャバジンを用いたクラシックなタイプを発表。「洋服の着方を正す」――今回のコレクションに際して宮下貴裕氏はこのような言葉を残した。2018年に他界したジュディ・ブレイムを想い、制作されたものでもあるという。「きちんと洋服を着るということを考えていく中で、いかなる場面でも洋服をきちんと着ていたジュディのことを鮮明に思い出したのです。彼が持ち合わせていたパンク精神、彼の血がコレクションの細部にも流れていると思います」。コレクションテーマの「Plainsong」に倣って久しぶりにキャスケットを目深に被りたい。
Photography_TORU OSHIMA.
Edit_ETSU ISHIKAWA(Righters).