《ディオール》がキム・ジョーンズによる、ウィンター2020-2021メンズコレクションを発表。

《ディオール》はウィンター2020~2021メンズコレクションを、パリ８区のコンコルド広場で発表した。

　メゾンのアーカイブとアイコンを用いて、パンクとエレガントが融合。大きく揺れるウォレットチェーンや、巧みに設計されたジッパーがスタイリングを特徴付けた。

　ショーはアーティスティック ディレクターのキム・ジョーンズの親友で、伝説のスタイリスト、ジュディ・ブレイムへのオマージュとして捧げられた。安全ピンで留められたロゴは、ジュディ・ブレイムのパンクなDIY精神を象徴し、随所に取り入れられている。

　今回新たに誕生したシグネチャーモチーフが、「TOILE DE JUDY」。クリスチャン・ディオールが最初に構えたブティックの壁の装飾にも用いられていた、トワル ドゥ ジュイからインスパイアされている。トラスト ジュディ・ブレイム財団とのコラボレーションにより実現したデザインだ。

　ショーの最後に登場し目を引いたのは、豪華な手刺繍が施されたコート。1969秋冬コレクションで披露された、マルク・ボヘミアンによるドレスからインスパイアされた一着だ。完成までに1100時間以上もかかる、まさにオートクチュールピース。

　オートクチュールメゾンならではの、あまりに美しいディテールと世界観を、動画でもう一度確かめていただきたい。