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FASHION
Nov 07, 2024
By THEM MAGAZINE

PICK-UPS vol.11 LEATHER JACKET

この冬におすすめのレザージャケット5

 

前回のサングラスに続くPICK-UPS11弾は、この冬におすすめしたいレザージャケット5選。この頃の天気は、秋晴れの暖かい日もあれば、厳しく冷え込む日もあったり、寒暖差で身体を壊してしまいそうだ。冬服が着られるのをいまか今かと待ちわびている人もいるだろう。これから訪れる本格的な寒さに備えて、男のロマンともいえるレザージャケットをバリエーション豊かに紹介する。

 

≪UNDERCOVER≫ダブルライダースジャケット(UC2C9203)

デザイナーのこだわりとギミックが詰まった一着

ここに紹介するレザージャケットは、2008年秋冬シーズンに発売されて以来、《アンダーカバー》のレザーライダースのシグニチャーアイテムとして展開されている。フロントに配置された4箇所のボールチェーンファスナーのポケットやファスナーテープの配色、両サイドの4本のアジャスターベルトなど、細部に拘ったプロダクトが特徴的だ。胸元に施されたゴールド箔のプリント“WE MAKE NOISE NOT CLOTHES(私たちは服でなくノイズを作っている)は、《アンダーカバー》が掲げるスローガンである。セックスピストルズに影響を受けたデザイナーの高橋氏らしいパンクなメッセージだ。また、ラペルを低い位置に設定することで、適度な抜け感のあるダブルライダースに仕上げている。素材には、テカリすぎないマットなツヤ感が美しいカウレザーを使用。深みのある赤色の裏地が、どこかミステリアスな雰囲気を放っている。男らしく無骨に着こなすのもよし。エレガントに着こなすのもよし。¥176,000(税込)

 

≪Y‘s≫藍泥染レザーバイカージャケット

レザー×藍泥染が生み出す独特な世界観

≪ワイズ≫2024年秋冬の新作アウターから「藍泥染」で表現されたバイカージャケットを紹介する。「藍染」した後に「泥染」でさらに染め重ねることにより作られる「藍泥染」は、鮮やかに染まった藍色に泥染の工程を加えることにより、グレーがかった深みのある藍色を生み出す。それは青、紺、黒、ときより紫っぽくも見受けられ、本革の表情を活かした色ムラや濃淡が独特な雰囲気を放っている。世界中で奄美大島だけで行われている「泥染」は、正倉院の書物に記されているほど、その歴史は古い。本アイテムは、そんな日本古来の染色技法を採り入れながら、≪ワイズ≫がこだわるカッティングやシルエットでモダンに解釈されている。ユニークな襟の造形や前身頃を閉めたときにやわらかな弧を描くフロントライン、二枚袖で仕上げた構築的なシルエット、ジッパー部分が見えないようにデザインされたディテールなど、いずれも上品な印象を与えてくれる。着こんでいるうちに、使い手の性格を自然と反映しながら味わい深い色へと経年変化を遂げる「藍泥染」。柔らかくなめらかな牛革を使用した薄手のレザージャケットで、この冬はアウターオンアウターの着こなしにもトライしてみよう。¥352,000(税込)

 

≪SEVEN BY SEVEN≫スタンドアップカラーレザーカーコート(ゴートレザー)

「カーコート」のタフさを残しながら、洗練されたデザインへと昇華

デザイナーの川上淳也氏が手掛ける≪セブンバイセブン≫は、ヴィンテージに造詣が深い、氏の豊富な知識と経験を基に、ヴィンテージのディテールを再現するだけでなく、過去のアーカイヴを踏まえて、新しい価値のある服を提唱している。紹介する山羊革を使用したレザーコートは、1900年代初頭に自動車乗車用に設計された外衣の一種である「カーコート」に着想している。カーコートといえば、レギュラーカラーと2つのポケットを備えたミニマルなデザインが多く見られるが、本アイテムでは、スタンドネック仕様や革の切り替え部分に合わせてポケットを配置するなど、無骨なイメージのカーコートを洗練された印象にアップデートしている。幅広く設けた裾周りのディテールは、着用時に特徴的なシルエットを生み出してくれる。ブランドを象徴するレザーアイテムの中でも、一際洗練された印象の仕上がりとなったカーコートらしからぬカーコートが完成した。牛革と勘違いしてしまうほどの厚みを出した山羊革とキルティング仕様の裏地により、本格的な防寒着として、この冬に重宝すること間違いなし。¥176,000(税込)

 

≪beautiful people≫ダブルエンド シュリンクレザーレーシングジャケット

表情が一変するという、常識を覆した2WAYレザージャケット

≪ビューティフルピープル≫2025年プレスプリングコレクションより、上下逆転して着用を可能とする「DOUBLE-END」の技法を取り入れたユニークネスな一着を紹介する。同技法は、2021年秋冬コレクションで発表された、相反する物を共存させるための設計アイデア「Side-C」を発展させたもので、着丈やシルエット、デザインや用途までも変化させてしまう。本アイテムは、前端が前裾へと回転して着用するパターン構造によって、ダブルとシングルのブルゾンデザインを一着で楽しむことができる。ダブルライダースの場合、裾にジップがくることで独特なうねりが生まれ、後ろ裾はノーカラーのネック部分がくることでユニークなシルエットを描く。一方で、ノーカラーレーシングジャケットのフロントは、虫隠しファスナーを採用したミニマムなデザインへと変化。後ろ裾はダブルの襟がくるため、無骨な印象のフロントとは一変して、遊び心のあるレーシングジャケットに仕上がっている。いずれも伸びが少なく、丈夫で柔らかいベジタブルなめし革を使用し、シュリンク加工を施すことで、ユーズド感を演出。≪ビューティフルピープル≫が提案する「新しいスタンダード」を体験せずにはいられない。¥199,100(税込)

 

≪Schott≫ディーポケット ライダース

無骨さと上品さを兼ね備えた、唯一無二の革ジャン

≪ショット≫2024年秋冬から登場した、黒っぽいようでもありオリーブっぽくもある、独特な色味のブラウンが特徴的なライダースジャケットを紹介する。本アイテムは、《ショット》の代名詞である「ワンスター」よりもボックスのシルエットを採用し、50年代のディーポケットスタイルのライダースをモディファイドしている。クラシックなスタイルながら、見えないスナップボタンや着脱可能なベルト、エポレットを排除するなど、モダンな印象に仕上げている。素材には、米国ウィスコンシン州ミルウォーキーにある「セイデル社」でなめされた原皮を使用。「セイデルなめし革工場」は75年以上続いている、アメリカに残る数少ないなめし革工場のひとつ。美しいプルアップやセミベジタブルタンニン鞣しによって、まるでバターのような質感のカウレザーを生み出している。プルアップ加工は、革製品の表面に圧力を加えることで、その色や質感が変化する特殊な加工方法。革の表面に微細なシワや色の変化が生じ、使い込むほどに色合いや風合いが増すため、高級感や経年変化を存分に楽しめる。生産数に限りがあるそうなので、早めの検討をお勧めする。¥242,000(税込)

 

【問い合わせ先】


アンダーカバー

https://undercoverism.com/contact

 

ワイズ

TEL.046-212-2616

https://theshopyohjiyamamoto.jp/shop/contact/contact.aspx

 

ビューティフルピープル

https://beautiful-people.jp/contact/

 

セブンバイセブン

https://seven-by-seven.com/pages/contact

 

ショット

03-3464-1913

https://www.us-onlinestore.com/contact.html

 

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