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FASHION
Sep 05, 2018
By THEM MAGAZINE

RAF SIMONS x Christiane f

「Christiane F」を題材とした話題のコレクションがリリース。

今年2月の発表後、大きな話題となっている《ラフ・シモンズ》による2018 F/W 「Youth in Motion」コレクションがついに世界限定店舗での販売が決定。日本国内ではDover Street MarketとMidwest、Revolutionの3店舗のみでリリースされる。

 

同コレクションの題材となった「Christiane F」は、1970年代後半のベルリンを舞台にヘロイン中毒となった14歳の少女クリスチアーヌ・Fの実体験をベースにストーリーが展開されていくセンセーショナルであり、衝撃的な映画だ。ヨーロッパでは、若者たちを中心に薬物中毒の危険を警告する教材として高校の授業で鑑賞されている。

 

同作品は1981年に公開され、当時学生だったラフ・シモンズも高校のカリキュラムとしてこの映画を鑑賞。以降彼の中に大きな衝撃として残り、自身の「ユース」の根幹を象徴する一つとなった。事実、《ラフ・シモンズ》の社名である「DETLEF BVBA」は作中に登場する主人公のボーイフレンド、デートレフの名からきている。

 

今回の「Youth in Motion」コレクションでは、現代社会において普遍的な存在となってしまった薬物との関わり方について、その事実を言葉にすることが未だタブーである現状を、ニュアンスをもった言葉を使い対話・改善していく方法を提案。ラフ・シモンズによるドラッグの捉え方が「Christiane F」の劇中シーンを用いたプリントや、「LSD」「XTC」「GHB」「2C-B」といった麻薬性物質の略号を示すパッチなどで表現された。

 

コレクションの販売は既に始まっている。買いそびれたなんてことがないよう、今直ぐにでも取り扱い店をチェックしてほしい。

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