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ART
Apr 22, 2024
By THEM MAGAZINE

「サンローラン プロダクション」がカンヌ国際映画祭のオフィシャルセレクションに出品

著名監督らが手掛ける長編作品3

《サンローラン(SAINT LAURENT)》が設立した映画制作会社「サンローラン プロダクション(SAINT LAURENT PRODUCTION)」は、第77回カンヌ国際映画祭の2024オフィシャルセレクションに、ジャック・オーディアール監督による『EMILIA PEREZ』、デヴィッド・クローネン監督による『THE SHROUDS』、パオロ・ソレンティーノ監督による『PARTHENOPE』の3本の長編作品を出品する。

 

「サンローラン プロダクション」はクリエイティブ・ディレクター、アンソニー・ヴァカレロが《サンローラン》のために構想したもので、彼のコレクションに見られる映画のような息づかいやニュアンスとも呼応し、メゾンの未来を共に歩んでいく事業となる。

 

EMILIA PEREZ

セレーナ・ゴメスやゾーイ・サルダナら豪華キャストを迎えたジャック・オーディアール(Jacques Audiard)監督による『EMILIA PEREZ』。犯罪者を法で裁くことよりも釈放することに力を入れている弁護士のリタは、カルテルのリーダー、マニスタがビジネスから手を引くのを手伝うために雇われるが、彼が長年密かに準備してきた計画に気づく。それは、彼が長年夢見てきた「女性になること」だった。

 

THE SHROUDS

ボディ・ホラーの先駆者として孤高の存在感を放つカナダの鬼才デヴィッド・クローネンバーグ(David Cronenberg)監督による『THE SHROUDS』。妻を亡くして以来、悲しみに暮れる日々を送っていた革新的な実業家カルシュは、ある日「グレイブティック」というシステムを開発する。それは、死装束を着せた愛する者の遺体とコミュニケーションができるという画期的ながら物議を醸すものであった。ある夜、カルシュの妻を含む複数の墓場が荒らされ、彼は犯人探しに乗り出す。

 

PARTHENOPE

これまでに手掛けた作品は、カンヌ国際映画祭のパルム・ドールやアカデミー国際長編映画賞にノミネートされるなど、活躍し続けるパオロ・ソレンティーノ(Paolo Sorrentino)。彼を監督に迎えた『PARTHENOPE』は、1950年代の誕生から現在に至るまでのパルテノペの生涯を描く。ヒロイズムはないが、自由やナポリ、愛に熱中する女性的叙事詩、青春の軽快さ、憂鬱さや悲劇的な皮肉などあらゆる感情のレパートリーを提供する。そしてその背景には、近そうに見えて遠く、私たちを惑わせて、魅了し、震撼させ、笑わせ、そして傷つけもする得体の知れない街、ナポリがある。

 

衣装の枠を超えて本格的な映画制作をメゾンの活動に取り入れた、最初のファッションハウスとなった《サンローラン》の今後の取り組みにも一目置きたい。

 

《問い合わせ先》

サンローラン クライアントサービス

TEL.0120-95-2746

公式サイト

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