Apr 25, 2024
By THEM MAGAZINE
「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝」が森美術館にて開催

ブラック・アートを代表するシアスター・ゲイツが待望の日本初個展
シアスター・ゲイツ(Theaster Gates)の日本初となる大規模個展「シアスター・ゲイツ展:アフロ民藝」が、森美術館にて2024年9月1日(日)まで開催中だ。
米国の現代美術を代表するブラック・アーティストのひとりであるシアスター・ゲイツは、彫刻と陶芸作品を中心に、建築、音楽、パフォーマンス、ファッション、デザインなど、多岐にわたる活動で国際的に高い評価を得ている。ゲイツは2004年に愛知県常滑市で陶芸を学ぶために初来日し、以来20年以上にわたり、陶芸をはじめとする日本文化の影響を受けてきた。
本展では、アメリカの公民権運動の一翼を担ったスローガン「ブラック・イズ・ビューティフル」と日本の「民藝運動」の哲学とを融合した、独自の美学を表す言葉としてゲイツが提唱する「アフロ民藝」をテーマに、過去の代表作から新作までを一堂に展示。作品の背景にある黒人史や黒人文化にもフォーカスしつつ、その活動を包括的に紹介する。
会場は、「神聖な空間」「ブラック・ライブラリー&ブラック・スペース」「ブラックネス」「年表」「アフロ民藝」の各セクションで構成され、日本の香や酒老舗の職人とコラボレーションした作品や、ゲイツとゆかりの深い常滑で制作された陶芸、歴史的資料のアーカイブなども並ぶのが大きな特徴だ。
ゲイツは本展の開催にあたり、「この展覧会は、世界中のものづくりと職人たちを称えるものであり、私の日本での原点である常滑を祝うものでもある。常滑は私を変えてくれた場所であり、私がより良いアーティストになるための訓練を受け、刺激を受けた場所。私にとって常滑は、世界でもっとも重要な場所のひとつだ。」とコメントした。
会期中には、会場内での音楽パフォーマンスやDJイベント、常滑市にある旧土管工場でのインスタレーションなどゲイツの幅広い活動を紹介するさまざまなイベントを予定している。ゲイツの多角的な実践を通して、ブラック・アートの魅力に迫ると同時に、手仕事への称賛、人種と政治への問い、文化の新たな融合などを謳う現代アートの意義を実感する機会となるだろう。
《開催情報》
会期:2024年4月24日(水)~2024年9月1日(日) ※会期中無休
開館時間:10:00~22:00 (火曜日は17:00まで、ただし4月30日(火)、8月13日(火)は22:00まで)
※最終入館は閉館時間の30分前まで
会場:森美術館
住所:東京都港区六本木6丁目10−1 六本木ヒルズ森タワー 53階
料金:[平日]一般¥2,000(1,800円)、学生(高校・大学生)¥1,400円(1,300円)、子供(中学生以下)無料、シニア(65歳以上)¥1,700円(1,500円) ※当日窓口(オンライン)
[土・日・休日]一般¥2,200円(2,000円)、学生(高校・大学生)¥1,500円(1,400円)、子供(中学生以下)無料、シニア(65歳以上)1,900円(1,700円) ※当日窓口(オンライン)
※事前予約制(日時指定券) 専用オンラインサイトから購入可能
※当日、日時指定枠に空きがある場合は事前予約なしで入館が可能
※詳細は公式サイトを参照
《問い合わせ先》
TEL.050-5541-8600(ハローダイヤル)