Feb 27, 2026
By THEM MAGAZINE
《ヴァレンティノ》が2026年春夏キャンペーンビジュアルを発表
ウィリー・ヴァンデルペールが映し出す《ヴァレンティノ》
《ヴァレンティノ(VALENTINO)》が、2026年春夏コレクションのキャンペーンビジュアルを公開した。クリエイティブ ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレは、昨年秋にパリで発表したコレクション“ファイアーフライズ”において、イタリアの映画監督・詩人ピエル・パオロ・パゾリーニが提唱した「ホタルの消失」の理論に焦点を当てた世界観を提示した。今回、ビジュアルおよびキャンペーンフィルムの撮影を手掛けたのは、ベルギー出身のフォトグラファー、ウィリー・ヴァンデルペール。歴史的建造物を舞台に、モデルたちが誰もが経験する“崩れ落ちる瞬間”を体現する。昨年のランウェイでも存在感を放ったヴァレンティノ ガラヴァーニのアイコンバッグ“ドゥ ヴェイン”や“パンテア”、今シーズンを象徴するウェア、大胆な蝶をあしらったアクセサリー、ホタルの光を彷彿とさせるメタリックやラメのアイテムなどが登場した。
本キャンペーンは、崩壊を通して私たちを定義づける構造的な依存性を明らかにし、“人は1人で生きられる”という神話を打ち砕き、他者の存在を、崩れたときに弱さを否定するのではなく、不安定さに寄り添う心遣いとして表現。実際に、ひとりで立つモデルカットに加え、複数のモデルが身体を寄せ合い、互いに重心を預けあうシーンが印象的だ。“強さ”ではなく“共にあること”を美として打ち出した本キャンペーン。ミケーレが展開する《ヴァレンティノ》の世界観に今後も期待が高まる。