Jun 27, 2025
By THEM MAGAZINE
COMING UP Vol.02_01 『藤田嗣治 絵画と写真』

レオナール・フジタの芸術を「写真」から再考
日本生まれのフランスの画家、藤田嗣治。乳白色の下地に描いた「裸婦」シリーズで名を馳せ、「20世紀前半のパリで活動した外国人画家、“エコール・ド・パリ”の寵児」と称されるようになった。2026年に生誕140周年を迎えることを記念し、2025年から2026年にかけて、各地で藤田の展覧会が開催される。本展は藤田の芸術を、「写真」をキーワードに再考。1930年代に世界を旅する中で撮られたモノクロ写真や、1950年代のヨーロッパを撮ったカラー写真など、藤田が撮影したスナップ写真を過去最大級のボリュームでラインナップする。さらに、《北平の力士》(1935年)などの代表作と、その素材となった写真を合わせて展示し、傑作に隠された秘密に迫る。藤田の写真と絵画、そしてそれらを比較した分析まで、これまでにない角度から藤田の魅力を味わえる。

1886年東京都生まれ、1968年1月没。東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後、単身で渡仏。1955年、フランス帰化後の洗礼名はレオナール・ツグハル・フジタ。1943年に、『シンガポール最後の日』その他で昭和17年度朝日文化賞受賞。1957年には、仏政府よりレジオン・ドヌール勲章シュバリエ章、没後は日本政府から勲一等瑞宝章を贈られる。
【展覧会情報】
『藤田嗣治 絵画と写真』
TERM 2025年7月5日〜8月31日
PLACE 東京ステーションギャラリー
ADDRESS 東京都千代田区丸の内1-9-1
OPENING HOURS 10:00〜18:00 (入館は閉館30分前まで、金曜日は20:00まで開館)※休館は月曜日、7月22日、8月12日。ただし7月21日、8月11日、8月25日は開館。
URL https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202507_foujita.html
Text_NONOKA FUJIWARA(Righters).