Jul 11, 2025
By THEM MAGAZINE
COMING UP Vol.02_02 『ジャン=リュック・ゴダール《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》』
“ゴダールの眼”で刮目する世界
ヌーヴェルヴァーグの旗手、ジャン=リュック・ゴダール(Jean-Luc Godard)。最後の長編作品となった『イメージの本』(2018年発表)は、1世紀以上にわたる歴史、戦争、宗教、芸術などの変遷を、多様な映画の引用でコラージュし、5章立てで振り返る作品だ。暴力や戦争、不和などに満ちた世界に対する怒りをのせ、世界が向かおうとする未来を指し示している。2018年第71回カンヌ映画祭ではパルム・ドールを超越する賞として、映画祭史上初の「スペシャル・パルムドール」を受賞。その芸術性の高さを世界に示した。これまでにドイツやスイスでも開催された本展覧会は、同作品を“ゴダールの眼”で世界を見る内容として、映像インスタレーションとして再構成している。映画の各章をさらに断片化し、引用されている映像の順序は固定せず、会場内に多数設置したスクリーンに投影・展示。来場者は「映画的」な枠組みから解き放たれた状態で作品を鑑賞できる。視覚的かつ空間的な体験を通じて、映画の芸術性を極限まで追求したゴダールの本質に触れることができるだろう。
ジャン=リュック・ゴダール
1930年生まれ、フランス出身の映画監督。2022年9月没。1950年代に映画批評家として活動し、『勝手にしやがれ』(1960年)で長編映画監督デビュー。臨場感のあるカメラワークや大胆な編集技法によって映像表現の世界に変化をもたらし、ヌーヴェルヴァーグを代表する映画監督として映画史に影響を与えた。
【展覧会情報】
『ジャン=リュック・ゴダール《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》』
TERM 2025年7月4日〜8月31日
PLACE 王城ビル
ADDRESS 東京都新宿区歌舞伎町1-13-2
OPENING HOURS 12:00〜20:00
URL https://godardtokyo.com/
Text_NONOKA FUJIWARA(Righters).