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CULTURE
Oct 31, 2025
By THEM MAGAZINE

COMING UP Vol.04_01 『アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に』

現代にも影響を与え続ける100年前の「モード」

ジャン・パトゥ イヴニング・ドレス(部分) 1927年 京都服飾文化研究財団 撮影:来田 猛
ジャンヌ・ランバン イヴニング・ドレス 1920年代前半 京都服飾文化研究財団 撮影:畠山 崇
シャネル イヴニング・ドレス 1928年 京都服飾文化研究財団 撮影:畠山 崇

1925年にパリで開催された「アール・デコ博覧会」から100年。モードが主要テーマのひとつとして掲げられたこの節目の年に、京都服飾文化研究財団(KCI)が誇る世界的コレクションを中心に、国内外の美術館や個人所蔵を含め、資料などと合わせて約310点が公開される。本展では、ポール・ポワレ(Paul Poiret)、ジャンヌ・ランバン(Jeanne Lanvin)、ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)、ジャン・パトゥ(Jean Patou)らが手がけたドレス約60点をはじめ、帽子や靴、バッグ、ジュエリー、化粧道具まで網羅。1920年代のパリを彩った「モード」を立体的に再現する。第一次世界大戦後、当時のクチュリエが模索した“現代性”の象徴でもあった女性たちのスタイル。現代にも影響を与えている当時の服飾の流行を、絵画や工芸、グラフィック作品などとともに総合的に検証する。ランバンの独創、シャネルの先見性、マドレーヌ・ヴィオネ(Madeleine Vionnet)の革新。その試みは100年を経てもなおファッションの基盤を揺るがすことがない。本展でアール・デコが築いたモードの精神を再考し、100年前の作品群から“今”を見つけてほしい。

 

【展覧会情報】

『アール・デコとモード 京都服飾文化研究財団(KCI)コレクションを中心に』

TERM 2025年10月11日〜2026年1月25日
PLACE 三菱一号館美術館
ADDRESS東京都千代田区丸の内2-6-2
OPENING HOURS 10:00〜18:00、1月2日を除く金曜日、会期最終週平日と第2水曜日は20:00閉館 (入館は閉館30分前まで)※休館は祝日・振替休日を除く月曜日、12月31日、1月1日。ただし10月27日、12月29日、1月19日は開館。
URL https://mimt.jp/ex/artdeco2025/

 

Text_NONOKA FUJIWARA(Righters).

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