Nov 04, 2026
By THEM MAGAZINE
COMING UP Vol.09_01 『共時的星叢——時を共にした星たち 越境する芸術のまなざし』
日本初・最大規模 – 越境する近代台湾芸術
1930年代の台湾で結成されたモダニズム詩のグループ「風車詩社」を描いた映画『日曜日の散歩者』(2015年)を起点に、近代の台湾と日本を多様な文化芸術を通して見つめなおす『共時的星叢——時を共にした星たち 越境する芸術のまなざし』。ゲストキュレーターに迎えるのは、本映画の監督である黄亜歴。映画をめぐる思索や編集手法を展示空間へと展開し、6つの章を構成する本展は、台湾近代芸術を大規模に展覧する日本初の試みとなる。台湾の15館以上の美術館・博物館および個人コレクションより、黄土水(1895–1930、HUANG Tu-shui ホアン・トゥシュエイ)、陳澄波(1895-1947、CHEN Cheng-po チェン・チェンボー)、 郭雪湖(1908–2012、KUO Hsueh-hu グオ・シュエフ)をはじめとする台湾近代芸術において重要な作家が名を連ねるまたとない機会だ。
さらに、台湾の気鋭の建築家U×Uスタジオが手がける空間設計は、反射する素材を生かすことで会場全体がインスタレーションとなり、作品を「見る」ことにとどまらず、その関係の中に入り込むような体験が生まれる新感覚を与える。そこに黄亜歴が加える、映像や迷い込むような動線などの空間ディレクションは、鑑賞者をも含めた複数の関係性の交差を生み出す装置として機能する。異国、異文化と切り離して捉えられがちな近代の台湾と日本の個々の営み。しかし、それぞれが固有の光を宿し、時を共にし、星座のように結ばれた関係性があった。星座のように編まれた近代芸術を、改めて現代の視点から見つめるとき、わたしたちの眼差しそのものを問い返す契機となるだろう。
ホアン・ヤーリー 台湾を拠点に活動するキュレーター、映画監督。アジア近代史における「忘れ去られた」文化的接点の再発見と再構築に取り組む。2015年の監督作『日曜日の散歩者(Le Moulin)』は金馬奨にて最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。2019年には国立台湾美術館にて展覧会『共時的星叢:〈風車詩社〉』を開催。関連書籍でも高い評価を受けている。
【展覧会情報】
『共時的星叢時を共にした星たち——越境する芸術のまなざし』
TERM 2026年9月5日〜12月13日
PLACE 東京都現代美術館 企画展示室 1F/3F
ADDRESS 東京都江東区三好4–1-1
OPENING HOURS 10:00〜18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
※11月の毎金曜日は20:00まで開館
URL https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/Constellation/
Text_HONOKA MINEI(Righters).