空間、表層、光、香り、全てをシームレスに体験できる作品を展示

ロンドンを拠点に活動する建築家、ジョン・ポーソンの日本初の個展『John Pawson』が、2023年4月14日（金）から5月14日（日）まで「The Mass」にて開催される。

1949年、イングランド北部のヨークシャー地方ハリファクスに生まれたジョン・ポーソンは、ロンドンの建築の名門「AAスクール」で建築を学び、1981年に独立した。余分な装飾を排したミニマルな美学で認知度を高め、自邸のほか、アパートメント、店舗、ホテル、アートギャラリー、《ジル・サンダー》の表参道旗艦店など数多くの建築設計を手掛けてきた。近年は、建築やデザインのみならず、写真家としても活躍している。

ポーソンの日本初の個展は、「The Mass」の3つのギャラリースペースと、隣接する「StandBy」の半屋外のエリアを用い、色彩、テクスチャー、構図といった細部から、光、空気、人間の感情へと焦点を移し、彼の世界に対する独自の視点を体験することができる構成になっている。
「The Mass Room 01」では、被写体が彼自身の生活環境そのものである『Home』シリーズを発表。「The Mass Room 02」と「The Mass Room 03」では、2017年に彼が発表した『Spectrum』シリーズからセレクトされた作品が展示される。そして「StandBy」では、今回の展示のために制作された瞑想的な立体作品の『Lunula』が展示される。

20代半ばに名古屋で英語教師をしていたこともあるポーソン。その後、東京に移り住み、著名な建築家でありデザイナーの倉俣史朗氏のスタジオを頻繁に訪れていた。当時の日本での経験や倉俣氏との出会いは、若き日のポーソンに強烈な印象を残し、建築、写真、デザインなど多方面にわたるキャリアに繋がるきっかけになったとも言える。
ポーソンにとってはある種“帰郷”とも言える今回の個展。日本の文化にも影響を受けた彼が創造する独自の世界観を存分に堪能してほしい。

【開催情報】
『John Pawson』
会期: 2023年4月14日（金）〜2023年5月14日（日）
場所：The Mass
住所: 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-11-1
時間: 12:00 〜19:00 (月曜日、火曜日は休館)
TEL.03- 3406-0188

【問い合わせ先】
エドストローム オフィス
TEL.03-6427-5901