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CULTURE
May 24, 2023
By THEM MAGAZINE

「プラダ青山店」にて展覧会「DARA BIRNBAUM(ダラ バーンバウム)」が開催

ビデオインスタレーション作品など通信技術の文化的な交わりを掘り下げた4作品を展示

 

 

《プラダ(PRADA)》が、2023年6月1日(木曜日)から8月28日(月曜日)まで「プラダ青山店」5階にて、ダラ バーンバウムの個展「DARA BIRNBAUM(ダラ バーンバウム)」を催す。

 

1946年、ニューヨークに生まれたダラ・バーンバウムは、大判写真や彫刻、建築的構成部分といった三次元的なデザイン要素を作品に取り入れながら、さまざまなソースの画像を対比させる複雑で革新的なインスタレーション作品を数多く生み出してきた。現在もなお発展し続ける通信技術の文化的な交わりを深く掘り下げることでアートとマスメディアの概念に挑戦し続けている。今回の展示では、1979 年から2011年までの間に制作された4作品が展示される。

 

 

初期のビデオ作品「New Music Shorts」は、当時ポストパンクムーブメントに決定的な跡を残したノーウェーブシーンの代表格だったニューヨーク市ダウンタウンで行われた2つのライブ演奏の映像の切り抜きで構成される。挿入される曲はバーンバウム自身が編集を手掛けた。
2つの媒体を使用したビデオインスタレーション作品の「Kiss the Girls: Make Them Cry」(1979年)は、かつてテレビで高い人気を博したアメリカの長寿ゲーム番組『Hollywood Squares』(1965〜1980 年)から選んだ画像を編集し、サウンドには、TOTOの『Georgy Porgy』とAshford & Simpsonの『Found A Cure』といった当時最もよくディスコフロアで流れていたヒット曲を使用。出演者の型にはまった身振りや表情を、テレビの文脈から取り除くことを試みた作品である。
ビデオインスタレーション作品の「Arabesque」(2011年)では4つの媒体を使用し、ロマン派の作曲家夫婦クララ・シューマンとロベルト・シューマンの互いに結びついた活動人生とそれぞれが残した異なる功績を考察している。

サウンドインスタレーション作品の「Bruckner: Symphony No. 5 in B-Dur」(1995年)は、他の展示スペースに隣接する隔離された座れるスペースで個別に展示される。

 

迫力あるオーディオと音楽の要素をつなぐこれら4つの作品は、バーンバウムのクラシックミュージックと現代のポップミュージック両方への興味を表している。また、テレビや YouTubeに関してだけでなく、歴史的にも重要なクラシックミュージックに対する異なる指揮者による様々な解釈についての彼女の批判的な姿勢に加え、上位下位問わず文化における女性の描写に対する鋭い洞察を強調している。
ダラ・バーンバウムの革新性を追求するインスタレーションがあなたの感性を刺激するだろう。

 

【イベント詳細】
会期:2023年6月1日(木曜日)〜8月28日(月曜日)
場所:プラダ 青山店 5階
住所:東京都港区南青山 5-2-6
入場料無料

 

 

【問い合わせ先】
プラダ クライアントサービス
TEL.0120-45-1913

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