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May 08, 2026
By AccountRighters

木村太一監督による映画『FUJIKO』が2026年6月5日より公開

1970年代を駆け抜けた一人の女性の「生」の記録

木村太一監督が自身の母親の波乱万丈な半生を映画化した『FUJIKO』が、2026年6月5日に全国で公開。1970年代という激動の時代、シングルマザーとして戦い抜いた一人の女性の強さと愛を、圧倒的な映像美で描き出す。企画・プロデュースは、映画『零落』やNetflix「ラヴ上等」で近年プロデュース業にも進出している俳優・MEGUMIが担当した。

本作は日本公開を前に、すでに海外の映画祭で大きな話題を呼んでいる。イタリアで開催された「ウディネ・ファーイースト映画祭」での上映後には、客席から5分間にも及ぶ鳴り止まないスタンディングオベーションが沸き起こった。作品に込められた力強いメッセージは、言葉や国境の壁を超え、『FUJIKO』の切実な願いとして世界中の観客の心に届いた。一人の女性の個人的な物語が、普遍的な感動を呼び起こしている。

一人の女性、そして「母」としての壮絶な歩み

物語の核となるのは、実在の人物である木村の母親の経験。十歳年上の姉たちの過酷な生い立ち、そして「お姉ちゃんにはあなたよりもっと苦労させた」という母の言葉。監督自身が衝撃を受けた母の半生は、決して綺麗な物語ではない。

舞台は、1977年の静岡。嵐がひどく停電した病院で娘・麻理を出産した富士子。母親になった喜びも束の間、夫の実家から理不尽な仕打ちを受け続けたあげく、姑と義姉に麻理を奪われてしまう。愛する幼な子と引き離された絶望の中、実母・千代の力を借りなんとか麻理を取り返した富士子は、周囲の反対を押し切りシングルマザーとして麻理を育てることを決める。しかし、その先に待ち構えていたのは、図らずも自身が憧れていたロックンロールのような波乱万丈の人生だったー。差別や偏見、経済的な困窮に直面しながらも、子供を育て上げ、自分らしく生きようと抗う富士子。社会の荒波の中で泥臭く、しかし凛として前を向く彼女の姿は、現代を生きるすべての人への希望となるだろう。

そんな物語の顔となる主人公・富士子を演じたのは、変幻自在な演技力で映画界からの信頼も厚い実力派、片山友希。本作において彼女は、単なる「強い母」を演じるにとどまらない。時代の逆風に晒され、理不尽な差別に傷つきながらも、子供たちのために、そして自分自身の尊厳のために立ち上がる一人の女性の“自分らしい生き方”を力強く演じている。

©︎FUJIKO FILM PARTNERS

世界基準のクリエイターが集結

本作を彩るスタッフ陣には、国際的な評価を受ける顔ぶれが揃う。編集には、エミー賞受賞作『SHOGUN 将軍』を手掛けた三宅愛架が参加。ロサンゼルスを拠点とする彼女の手腕により、映像は「感情をつなぐアート」へと昇華する。さらに、劇中曲の制作を担当するのは、King Gnuの常田大希。木村とは過去に「一途」のミュージックビデオ等で共作しており、厚い信頼関係で結ばれている。常田の紡ぐ音楽が、富士子の揺れ動く感情と、時代の熱を帯びた空気を鮮烈に際立たせる。

一人の女性が、ただ「母」として、そして「自分」として生き抜こうとした証。その魂の叫びは、大きなスクリーンでこそ真価を発揮する。時代の荒波に立ち向かう富士子の眼差し、そしてその圧倒的な熱量を、ぜひ劇場で体感してほしい。

【作品情報】

『 FUJIKO』

原案・監督: 木村太一

企画・プロデュース: MEGUMI

出演: 片山友希、YOU、リリー・フランキー、うじきつよし竹下景子、イッセー尾形、岸本加世子

音楽: トーマス・ヤードリー

脚本: 我人祥太、國吉咲貴

編集: 三宅愛架

公開: 2026年6月5日(金)〜

劇場:TOHOシネマズ日比谷、テアトル新宿、アプリンク吉祥寺ほか全国の映画館で順次上映

公式サイト

 

 

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