Dec 26, 2024
By THEM MAGAZINE
Visiting Vintage Store Vol.5「FRONT 11201」
NY発の人気ヴィンテージショップが代々木八幡に移転オープン
今年オープン(リニューアルオープン)した古着屋をめぐる企画「visiting vintage store」第5弾は「フロント 11201」。
NYのブルックリンのダンボエリアに本店を構えるフロントジェネラルストアの日本支店として、2021年にオープン。2024年の4月13日には、坂茂建築が手がけたビルの1階で移転オープンした。古着だけでなく、雑貨類やフレグランスといったライフスタイル全般に関連する商品が並んでいることが「フロント 11201」の特徴の一つ。店内に入ってすぐのエリアはアクセサリーが中心に並ぶ。シルバー925のメキシカンジュエリーが中心で、シンプルなものからデコラティブなものまで幅を持たせたラインナップとなっている。
店内を奥に進むとアメリカン、ユーロ問わず様々な国のヴィンテージが並ぶ。脇の通路にはレディースやキッズサイズのヴィンテージも置かれている。ブルックリンの倉庫を思わせる2段ラックに、アイテムや色別で分けられた良質なヴィンテージが並ぶ様は圧巻。「都市生活に合うベーシックな古着をセレクトしている」とオーナーの西山育貴氏が語る通り、上質なファブリックや状態の良いヴィンテージが目につく。シーズンによって打ち出し商品を店内の目立つところにレイアウトしており、今の時期だとコートやテーラード・スエード・レザージャケットが4ラックほどを占める。1930年代のアメリカンヴィンテージ・ユーロヴィンテージから、《イヴ・サンローラン》、《プラダ》などのデザイナーズアーカイヴなど幅広い商品が文字通り所狭しと並ぶ。
ヴィンテージと同様にオリジナルブランドとしての《フロント 11201》で人気を博すのが日本で企画・生産されているオリジナルアイテム。ヴィンテージだとサイズバリエーションや状態の問題から良いものが見つかりにくいTシャツやレーヨンシャツ、スウェットシャツなどのベーシックなデザインのアイテムを手掛けているという。シューズエリアにはヴィブラムソールにリペアされたジャーマントレーナーが置かれており、こちらも《フロント 11201》が国内のヴィブラム公認の工場で製作したアップサイクル・アイテム。ソールが特に経年変化しやすい為、長く使えるようにソールを張り替えようという思いから始まったプロジェクトで、製品ライフサイクルを伸ばす活動を行うヴィブラム社に賛同し、ソールの搭載に至ったという。
今年の9月には楽天ファッションウィークに参加し、ランウェイを発表したことでも話題になった《フロント 11201》。残布を素材別・カラー別でクラッシュして糸に戻し、もう一度織りあげて製作した素材を使用した「Rede(fine)line」コレクションの販売も今後検討しているという。「無駄を生み出さない」サスティナブルな服づくりをコンセプトに掲げ、古着屋ならではの視点でコレクション発表にも取り組み続けている。ヴィンテージ初心者から玄人まで数多くの人が通う此方のショップでお気に入りの一着を見つけてほしい。
(SHOP DATA)
OPENING_2024年4月13日
ADDRES_東京都渋谷区元代々木町4-5
SHOP HOURS_平日、土曜日 12:00~21:00 日曜 11:30~20:00
INSTAGRAM_@front11201
[商品割合] VINTAGE70%:REGULAR30%
[国別割合] USA60%:EURO40%