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FASHION
Oct 18, 2018
By TORU UKON (Editor in Chief)

【これ、買いました。#006】80年代の《FRUIT OF THE LOOM》のTシャツ

久しぶりのお買い物オススメ情報です。

 

何を今更、なんですが、アンダーウエアとしてのTシャツって何着てますか?

 

真夏はアンダーウエアなしで、トップのシャツ一枚で問題ありませんが、そろそろ肌寒くなってくると、アンダーウエアとしてのTシャツ(もしくはVネック)が必要ですよね? アンダーウエアってほとんど自己主張しないアイテムだけど、これがこだわり始めたら、結構キリがないんですよね。僕もいろいろと悩んだ結果、60歳にしてようやくの到達点を見つけました。

 

それが、《FRUIT OF THE LOOM》の80年代のTシャツです。

 

肌着(アンダーウエア)として、Tシャツを選ぶ際の条件。僕はこの3つです。

 

 

1_安価なこと。

《HANRO》のシーアイランドコットンとか、確かに着心地がいいけど、毎日着用するには高過ぎ。せめて1枚¥2,000くらいじゃないと。

 

2_肌さわりがいいこと。

これはかなり大事だけど、値段と比例することが多いのが難点。ちなみにレーヨンが入っていたり、ストレッチが入っているものも着やすさはあるんだけど、洗濯していくと、100%コットンにはかなわない。また、最近はオーガニックコットンも多いが、オーガニックは100%肌さわりがいいとは限らない。

 

3_伸びきらないこと。

特にネック。ここがダランダランになってはいけません。

 

 

他にも、丸胴とか、着丈が短くないこと、ヘビィウエイトではないこと、などがあげられるが、ここはそんなにこだわらなくても、選択肢は十分残されています。その中から僕がオススメするのが、80年代代の《FRUIT OF THE LOOM》のTシャツです。

なぜ80年代にこだわるかというと、MADE IN USAだからです。アメリカ製に対する信仰心みたいなものが常に心の底にある年代なのですが、実際、80年代のアメリカ製と、90年代以降の中南米やアジア生産のものと比べると、やはりコットンの質が違うんです。もちろん、70年代や60年代のアメリカ製もいいに決まっていますが、それはなかなかレアで今となっては着る機会がありません。アメリカ製のコットンを使っているのが、ギリ80年代だと思われるので、その年代をオススメしました。

 

では、なぜ《HANES》や《JOCKEY》じゃないかというと、これはコットンの肌触りの問題で、かなり個人的な趣味になると思います。《HANES》は固すぎで、《JOCKEY》は粗すぎに僕は感じます。

 

あ、これはほとんど安価な3枚パックの話です。

 

80年代の《FRUIT OF THE LOOM》なんて、どこで買えるのか?

 

実は原宿・とんちゃん通りの「ベルベルジン」にたくさん売っています。

 

おそらく、ユーズドか、一度3枚パックをバラして、それぞれランドリーして、乾燥機にかけたものを販売していると思われます。実はこの手間が、僕にとってはとても大事なのです。一度洗って、乾燥機にかけることによって、ネックのリブが確実に締まります。それ以降、何度か洗ってもくたびれません。もちろん、何十回と洗濯すれば、だんだんとくたびれてきますが、最初にランドリー&乾燥機をすると、しないではその度合いが大違いです。これは、80年代当時、自分も新品を買ってきて試したことがあるので、そう断言できるのです。

 

また、一度洗って、乾燥機にかけることで、ネックのリブの幅や見頃、着丈などもいい感じに落ち着いてくるのです。だから、自分はMサイズですが、LやXLを買うことがあります。「ベルベルジン」で買うときはいちいち自分の体に合わせて選ぶのですが、LであるときやXLのときもあります。縮率でまちまちなんです。

上が《FRUIT OF THE LOOM》下が《POLO RALPH LAUREN》どちらも3枚パックだけど、リブの太さが《FRUIT OF THE LOOM》のほうが好み。

 

僕は、ボタンダウンシャツの下にTシャツを着るので、ネックのリブの幅には結構こだわります。細いよりは太いほうが好きです。最近のはみんな細すぎですね。やはり70〜80年代の太さがいい。これよりも倍くらいあるブランドもあるけど、一枚着る分にはいいけど、アンダーウエアとしてはちょっとヘビィです。

上のシングルステッチが《FRUIT OF THE LOOM》の80年代。90年代以降は下のようなダブルステッチになっているので、ロックTなどを探している方はオリジナルか復刻かの目安にしているようです。僕は特にここにはこだわっていません。

ネックのタグはなるべく買ったらすぐに切り離しますが、ときにコットンのタグですでにシュリンクしまくっているものはそのままで着ます。これも乾燥機に一度通した証ですね。MADE IN USAかどうかの確認は難しいですが。

 

「ベルベルジン」ではMADE IN USAの《FRUIT OF THE LOOM》のTシャツが1枚、¥2300くらいで売っていると思います。自分のサイズを大人買いしたくなるけど、他のお客さんのこともちょっと気にしちゃいます。僕は65歳までの分はストックしておきました。歯磨き粉は垂らしてもOKだけど、鼻血とかは垂らさないように気をつけないと。ま、そこまでの血気はもうありませんが。

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