Them magazine

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FASHION
Aug 24, 2018
By THEM MAGAZINE

CODE OF MAISON MARGIELA #03 Décortiqué

一流のクチュリエであるジョン・ガリアーノは、《メゾン マルジェラ》のクリエイションをピラミッド構造のもとに表現している。オートクチュールに相当する「アーティザナル」でメゾンの創造性と神秘的なテクニックを追求し、そのアイデアをプレタポルテに、プレコレクションにあたる「アヴァン・プルミエール」コレクション、バッグ、シューズ、そしてフレグランスに反映させていく構造を採用した。ジョン・ガリアーノは、メゾンのクリエイティブ・ディレクターに就任した当初から、このピラミッド型のクリエイティブ構造を、パルファン(香水の原液)がオードパルファンに、そしてオードトワレへと希釈されていくイメージに例えて表現している。メゾンのクリエイションの核をなす“ハウスコード”とは、彼によって提起され、そして常に進化し、ブランドそのものであると同時にデザインプロセスにおいて証明されるものとして位置づけられている。ここではその中にある “New Glamour / Unconscious Glamour” “Appropriate the Inappropriate”“Décortiqué”の3つをひもとく。

 

Décortiqué

 

本来フランス語で「殻を取る、皮をむく」を表す「デコルティケ」は、魚の骨から身を剥がすように、物事を本質まで掘り下げていくことを意味する。これまでにメゾンの代表的な技法のひとつとして用いられてきたカットテクニックやインサイドアウトの技法に通じている。ガーメントの本質的な輪郭だけを残して解体されるプロセスを指し、ワードローブの核をなす構造部分だけを残すことで、アイテム本来の機能や本質を映し出している。

 

Décortiqué is the name given to the process of taking a garment down to a skeleton or cage to bring it right down to the essence,

like taking a fish off the bone. It is familiar to the Maison’s house technique such as the cut technique and inside-out. It entails cutting to emphasis the structure and detailing, and all that remains is the core components which enable you to recognize what the item once was.

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