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LIFESTYLE
Aug 28, 2020
By THEM MAGAZINE

OFFICINE UNIVERSELLE BULY Aoyama Kottodori Boutique

《ビュリー》が骨董通りに新たな路面店をオープン。

パリの総合美容専門店《ビュリー》は828日、日本における7店舗目、路面店としては2店舗目となる骨董通り店をオープンする。新たなブティックが位置するのは1982年に建てられた煉瓦造りのビルの一角であり、これは《ビュリー》のオーナー兼アーティスティックディレクターのラムダン・トゥアミが育ったフランス南西部のタルン・エ・ガロンヌ県で古くから見られる赤煉瓦造りの建物を思い起こさせる。一方で青山という街は、彼が初めて東京にやってきた1990年代から東京を訪れる度に、新たな発見に出合ってきたプレイグラウンドであり、過去への郷愁を誘いながらも今の自分を刺激する、そんな青山に店舗を持つことはラムダンにとっての夢だったという。そして、フランスと青山をつなぐ共通項である煉瓦は恰好の要素であり、築40年のビルは外壁だけでなく、街路まで煉瓦タイルが敷き詰められているデザインが特徴的だ。この特徴をそのまま店舗の内装にも生かし、街並みにカモフラージュしたように店内にも煉瓦を引き込むことで、道行く人が誘い込まれるような空間を目指した。また古代の浴場を連想させる煉瓦は《ビュリー》の商品を置く空間と非常に親和性が高く、同ブランドの根幹をなす伝統とモダニティの融合が表現されている。

 

まず中に入ると、奥に長く、床から壁まで煉瓦で包まれた空間となっており、長い通路に沿って縦横無尽にディスプレイされた日本製の理化学研究用のガラス管が訪れる人の視線を奪う。ピンボールゲームのように複雑に組み合わさったガラス管は、訪れた人自らが《ビュリー》のユイル・アンティークを試すことができる遊び心あふれるインスタレーションで、その造形美は日本のガラス職人の化学的知識と手仕事が結実した、現代日本のものづくりだ。このガラスのディスプレイと向き合うのが、クラシックを踏襲したビューティーカウンターを配した空間で、壁面から天井にはフランスの家具職人が作ったウォールナット材のウッドパネルが配される。真紅のベルベット生地とギリシア神話の中の水浴のシーンを連想させる石膏リリーフが張り込まれ、18世紀フランスを連想させる世界を作り上げている。

 

美容において、効果効能はもちろん自分をいつくしむ心が大切であると考える《ビュリー》が仕掛ける同店舗は、《ビュリー》につながる様々なヒントが仕掛けられたある種のゲームの舞台と言える。その世界観を味わうことでプレイヤーとなり、ゲームの輪に入ろう。ショップの入り口に掲げられた、ハンドクリームのオブジェが目印だ。

【店舗情報】

オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー青山骨董通り店

ADDRESS:東京都港区南青山5丁目11-5 住友南青山1F

TEL:03-6712-5455

11:00~20:00(無休)

 

【問い合わせ先】

Buly Japan (株)

ADDRESS:東京都渋谷区神宮前5-22-5 ヴィラ表参道C号室

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