May 02, 2025
By THEM MAGAZINE
COMING UP Vol.01_02 『戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見』

新たな時代の表現を追求した、戦後西ドイツのグラフィックデザイン
第二次世界大戦後、東西に分断されたドイツ。西ドイツは1950年代末にGNP(国民総生産)が世界2位となり、「経済の奇跡」と称されるほど経済的躍進を果たしたが、その背景には商業と密接な関係にあるグラフィックデザインの存在が挙げられる。1972年のミュンヘンオリンピックや国際的セーリング・フェスティバル「キール ウィーク」、現代美術展「ドクメンタ」といった国家的イベントのイメージ形成にも大きな役割を果たしてきたグラフィックデザイン。本展はそんな西ドイツのグラフィックデザインに注目し、ポスターを中心とした多彩な資料の展示からその魅力を紹介する。デュッセルドルフ在住のグラフィックデザイナー、イェンス・ミュラー氏とカタリーナ・ズセック氏が収集した「A5コレクション デュッセルドルフ」が所有する戦後西ドイツの資料から選ばれるのは、日本初公開となる珠玉の作品群。幾何学的抽象、イラストレーション、写真、タイポグラフィの4カテゴリーに出品作品を分け、約130点のポスターを中心に、冊子や雑誌など多彩な作品を展示する。『七人の侍』(1954年公開)のドイツ版ポスターを描いたハンス・ヒルマンや、ウルム造形大学の創設者でありミュンヘン五輪のポスターデザインでも知られるオトル・アイヒャー、ビートルズのアニメ映画『イエロー・サブマリン』(1962年)のアートディレクターを務めたハインツ・エーデルマンなどの作品から、戦後の新たな時代の表現を追求した西ドイツのグラフィックデザインの世界を楽しめる。
【展覧会情報】
『戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見』
TERM_ 2025年3月8日〜5月18日
PLACE_ 東京都庭園美術館
ADDRESS_ 東京都港区白金台5-21-9
OPENING HOURS_ 10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで、3月21日、22日、28日、29日は20:00まで開館)※休館は月曜日、ただし5月5日は開館、5月7日は閉館。
URL_ https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/250308-0518_backtomodern/