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ART
Nov 18, 2020
By THEM MAGAZINE

Interview with Hiro Sugiyama and Kintaro Takahashi for WAVE 2020

9日間にわたる、日本最大級のアート展が開催


1121日から29日まで、3331 Art Chiyodaにて「WAVE 2020~アート、ファッション、デザイン、新時代の波へ〜」が開催される。

 

今年で第3回目を迎える「WAVE」は、アートやグラフィック、映像、イラストレーションや絵本などジャンルを超えた作品と、ベテランから新世代までさまざまなバッググラウンドを持つ133人のクリエイターが集結する。永井博氏や空山基氏といった日本を代表するアーティストや新進気鋭のイラストレーターなど、日本のメディアアートを担うクリエイターがそれぞれの表現方法によって作り上げられた、150点以上の作品が展示される。

今回は主催者であるヒロ杉山氏と高橋キンタロー氏へのインタビューほか、編集部による注目のアーティスト3名のインタビューを掲載する。

 

©サイトウユウスケ
©竹井千佳
©永井博

2018年から、「WAVE」展を開催しようと思ったきっかけは何ですか?

 

簡単に言えば自分が見たいからです。

メディアが変化、多様化する中で創作者のセンス、活動も領域を超えて大きく広がっていますが、カテゴライズされた情報の中ではむしろ見えない部分で、細分化されているようで実は枠から外れたうねりも生まれています。

その流れ(WAVE)を可視化したいと思うのと同時に、体感的な経験も可能だと考えました。

独立したイメージと大きなスケールでの構成が可能な「3331Arts Chiyoda」のご協力のもと、

いつか経験した創造や創作への出会い、そんな体験を来場者と共有したいとの思いです。

 

―「WAVE 2020」の参加アーティストの基準を教えてください。

 

年齢、キャリア、活動スタイルに関係なく常にエマージングな(可能性に満ちているという意味で)作家にご参加いただいています。新進作家はもちろん、レジェンドと言われている作家の作品にこそ発見があることに驚かされます。

毎回構成を大きく変えていますが、選出という感覚ではなくセンスのシャッフルとしてジャンル・カテゴリーを超えた数々の「魅力」を構成します。

 

―今回参加するアーティストのラインナップから、2020年のイラストレーションの方向性や隆盛など、どのような傾向を感じ取りましたか?

 

カテゴリーとして成立を目指してきた表現の世界ですが、時代に追われることなくまた新たな領域に向かっていると感じます。

 

―国内の名だたる作家から新進気鋭の人々が参加していますが、日本におけるイラストレーションは世界と比べてどのような立ち位置や特徴があると思いますか?

 

70年代、80年代、内外の影響も受けながら独自の進化を見せてきた日本のメディアアートですが、その表現センスの一部は海外でもジャパンスタンダードとして迎えられており、それが海外、日本の新世代に現象ともいうべき反映を生んでいます。

WAVE展は海外にも迎えられる展示として2021年より「JAPAN WAVE」としてロサンゼルス、サンパウロ、ロンドンへと長期巡回します。

 

―コロナ禍で、「WAVE」展を通じて人々に伝えたいメッセージや、イラストレーションが人々に与える影響をどう考えていますか?

 

予測不能な時代にこそ求められるのは想像力です。

以前と以後、過去や未来ではなく常に今として。

 

WAVE2020

TERM 2020年11⽉21⽇(⼟) 〜 11⽉29⽇(⽇) 11:00 - 20:00 ※最終⽇は18:00閉館
PLACE3331 Arts Chiyoda / 1F メインギャラリー
ADDRESS 東京都千代⽥区外神⽥6丁⽬11-14)
ENTRANCE FEE⼀般1,000 円 / 65 歳以上、⾼校⽣以下無料
CURATION⾼橋キンタロー、ヒロ杉⼭

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