Them magazine

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ART
Nov 20, 2020
By THEM MAGAZINE

Interview with YOKO KAWAMOTO for WAVE 2020

スクラップや車、工場といった風景や映画のワンシーンなど、ノスタルジックながらも緻密に描かれたオイルペインティング。90年代後半より独学で絵を描き始めたペインターの川元陽子氏は、「NANZUKA UNDERGROUND」や《ビームス》の「カルチャート」での個展やグループ展を中心に活動している。Fantastic Plastic Machineのカバーワークや《イッセイミヤケ》のビジュアルワークなどを手掛けたことでも知られる一方で、媒体などで多くを語ることのない川元氏が今回、「WAVE」展に際してメールインタビューに応じてくれた。

 

 

―これまでの経歴について教えてください。どのようなきっかけでペインターを志すようになったのでしょうか?専門に学んだ経験や、キャリアについて教えてください。

 

子供のころから絵を描くのが好きだったのですが、学校には行っておりません。

油絵を描き始めたのは30歳からで独学です。

 

―モチーフとなる風景などを写真で撮影して、そこから作品を描いていくそうですが、もともと描きたいものが頭の中にあり、そのイメージに近い風景があり探していくのか、それとも偶然目に止まった風景を、作品として描きたいと思うのでしょうか?またこうしたプロセスに至るまでに経緯を教えてください。

 

偶然見つけたものを描くのですが、自然の中に人工物が置かれていたりするのが好きです。

 

想像では何も描けないのと、風景画が好きなのですが、20年位前は風景画があまり流行ってなかったので自分で描いてみようと思い描くようになりました。

―あなたの作品には、ヴィンテージカーや過去の映画のワンシーン、ランドスケープなどノスタルジーを呼び起こすものが多く見受けられますが、こうしたイメージはあなたの個人的な原体験から来るものなのでしょうか?

 

子供のころ70年代の映画がTVでよく放送されていて好きで見ていました。

刷り込み的に画面の色やモチーフ選びに影響を受けていると思います。

 

―モチーフとなる風景を探す上で、入念なリサーチをしたり遠出をするなど、意識的に行っていることはあるのでしょうか?

 

リサーチなどは無く、適当に車や自転車で探す感じです。ほとんど身近な風景です。

普通に人が撮影するような綺麗な場所ではなく、誰も気にしていないような場所が好ましいです。

 

―今回の「WAVE」展では、どのような作品を発表する予定なのでしょうか?これまでにも出展していましたが、このコロナ禍を経て作品制作や意識などにおいて、あなたの中で変化したことはありますか?

 

紹介してもらっている風景画です。

原画は違うと思うので見に来て頂きたいです。

 

―コロナ禍が落ち着いてまた自由に旅行や遠出ができるようになったときに、作品のために訪れた居場所はありますか?

もともと出不精なのでどこにも行っていません。

124日から「ビームス」のBギャラリーで個展があるので
東京に行くのが楽しみでもあり、緊張もします。

川元 陽子

個展
1999年 ギャラリーROCKET 東京
2006年 ATMギャラリーNY
2009年 NANZUKA 東京
2010年 2012年 2015年 Tokyo CULTUART by BEAMS

instagram:@kawamoto_yoko

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